プロジェクトの組織構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 07:46 UTC 版)
「Debian」の記事における「プロジェクトの組織構成」の解説
プロジェクトは、世界中の有志の開発者によって構成されている。プロジェクトには誰でも参加できるが、正規の開発者になるためには、技術的なチェックを受ける必要がある。2020年11月現在、1100名以上のメンバーがいる。日本人の開発者は40人ほどである。 プロジェクトの抱負として、Debian社会契約を掲げている。Debian社会契約は、プロジェクトが遵守すべき事項を定めたもので、1997年7月5日に採択された。その中のDebianフリーソフトウェアガイドライン (DFSG) は、Debianにおけるソフトウェア評価基準となっており、このガイドラインに適合しない、フリーではないと評価されたソフトウェアは、Debianの一部として提供されることはない。 プロジェクト内の意思決定はDebian憲章の元で行なわれる。Debian憲章は、組織構成やその権限、投票にかけるまでの手続きなどを定めたもので、1998年12月2日に採択された。 このことから、Debianプロジェクトは独立した非中央集権的な組織である。また他のGNU/Linuxディストリビューション(例えば、Ubuntu、openSUSE、Fedora、そしてMandriva)のように企業が所有するものではない。 にも関わらず、プロジェクトの生産付加価値は極めて高く、Debian 4.0 (etch)版に含まれる全パッケージ開発コストを例にとると、コード総数2億8300万行、COCOMOモデル(en:COCOMO)を使用した生産価値評価は130億米ドルにのぼるとされる。2009年4月2日、オンラインコミュニティサイトOhlohはある時点でのDebian GNU/Linuxプロジェクトのコードベース(コード総数4500万行)をCOCOMOモデルを用いて評価したところ、開発コストは約8億1900万米ドルになると推計した。Debian 5.0 (lenny) リリースに関して、Juan José Amorらの推計によると、有効なコード総数は324,000,000行、COCOMOモデルによる生産価値評価は61億ユーロにのぼるとされる。 無論こうしたDebianに関するコミュニティの門戸の広さは、全く問題がないわけではなく、以前には、「一部ユーザによる礼儀知らずな行為」とコミュニティの意思決定の遅さが批判されたことがある。 詳細は「DebConf」を参照 毎年、Debianカンファレンス (通称DebConf) が開催される。Debianカンファレンスは、世界中のDebian開発者が直接会談する場で、2000年7月5日に初めて開催された。資金面などの多くの障害があるため、今のところ日本で開催されたことはないが、有志によって開催が検討されている。
※この「プロジェクトの組織構成」の解説は、「Debian」の解説の一部です。
「プロジェクトの組織構成」を含む「Debian」の記事については、「Debian」の概要を参照ください。
プロジェクトの組織構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 08:00 UTC 版)
「MX Linux」の記事における「プロジェクトの組織構成」の解説
MX 開発チームは、様々な経歴、才能、興味を持ったボランティアのグループで構成されている。以下の各々の担当は、開発チーム内での年次投票で決められている。(以下は2020年4月1日現在)出典
※この「プロジェクトの組織構成」の解説は、「MX Linux」の解説の一部です。
「プロジェクトの組織構成」を含む「MX Linux」の記事については、「MX Linux」の概要を参照ください。
- プロジェクトの組織構成のページへのリンク