プロジェクトの背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 03:22 UTC 版)
「南太平洋潮位・気候監視プロジェクト」の記事における「プロジェクトの背景」の解説
1988年ごろより、将来の地球温暖化による海面上昇の可能性が表明され始めると、大洋に浮かぶ環礁など、標高の低い島々への影響が懸念されはじめた。 当時の南太平洋フォーラムにおいて参加国より出されたこうした懸念に応え、オーストラリア政府は1991年にこのプロジェクトを立ち上げた。 プロジェクトの最大の目標は、南太平洋における長期の海水面の変動の正確な観測を行い、その結果を利用して予測される被害に対処できるようにすることである。 プロジェクトはおよそ5年ごとのフェーズに分かれ、最終フェーズである第4フェーズの2010年現在、観測装置を運用し中心的役割を担う「オーストラリア気象局」(Bureau of Meteorology)、測位装置を運用する「オーストラリア地球科学局」(Geoscience Australia)、フィジーにある「南太平洋応用地球科学委員会」(SOPAC)、AusAID として知られプロジェクト全体を管理する「オーストラリア国際開発省」(Australian Agency for International Development) がこのプロジェクトに参加していた。 その後、SPSLCMPとしてのプロジェクトは20年間の運用期間を終えて、太平洋潮位監視プロジェクト (Pacific Sea Level Monitoring Project, PSLMP) へと引き継がれ、観測が続けられている。
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