ブローアウト
タイヤトレッドゴム(接地部分のゴム)が走行中に過熱し、スポンジ状に劣化する現象。原因はゴム内部の微小空気が高速走行の繰り返しによるゴム自体の発熱で、おおよそ130℃以上になったときに膨張し、ゴムが劣化してスポンジ状となってしまう。この状態ではグリップは著しく低下し、また、摩耗が急激に進む。ブローを防ぐためには、発熱を抑えたゴム(コンパウンド)を採用することが行われるが、局部に繰り返しのひずみが出ないタイヤ形状の採用や、ベルト材質の選択も行われる。
ブローアウト
暴噴
【英】: blowout
同義語: ブローアウト
坑井泥柱圧力より地層圧力の方が高くなり、地層流体が坑井内に流入し、坑口から噴き上げ、地表において制御不可能な状態になることをいう。 暴噴の前段階として、地層流体が坑井内に流入することをキックといい、キックの早期検知と、それに続く適切な坑井抑圧作業により暴噴を防止することが重要である。キックを制御できずに暴噴を起こす原因としては、次のものが挙げられる。 (1) キック検知の遅れ。 (2) BOP やコントロール機器の故障、作動不良や不十分な能力。 (3) 不適当な抑圧作業。 (4) 不適当なケーシング設置深度あるいはセメンチング作業。 暴噴は、人身災害や掘削機器の損傷、周辺環境の汚染などの重大な事故を引き起こす。掘削計画の作成時および掘削作業中に暴噴防止のため次のような対策を行う必要がある。 (1) 地層圧力、地層流体などできるだけ正確な地下情報の収集 (2) 最大予想地表圧以上の耐圧を持つ BOP およびコントロール装置の使用 (3) 十分な量の泥水加重剤の準備 (4) キック検知機器の設置 (5) 掘削クルーのキック処置訓練の実施 (6) 定期的な BOP 作動および圧力テストの実施 しかし、最も重要なことはキックの早期検知であり、次のようなキックの徴候をいち早く検知し、適切な処置をとる必要がある。 (1) 泥水循環量の増加 (2) 泥水戻り量の増加 (3) 掘進率の急激な増加 (4) ビット荷重の減少 (5) ポンプ圧力の減少または回転数の増加 以上の徴候を総合的に判断し、キックであることが明らかな場合は、キック・コントロール作業を行う。キック・コントロール作業は一般的には次の手順による。 (1) BOP を閉め坑内を密閉する。 (2) 内圧、外圧、ピット・レベル増量を読み取り、地層流体の流入を抑えるのに必要な泥水比重を求める。 (3) BOP を閉めたままで、チョークにより新たな地層流体の流入を防ぐように坑内の圧力を調整しつつ、必要な比重に加重した泥水を坑内に循環する。 (4) 地層流体の流入が止まったことを確認し、BOP を開ける。 キック・コントロール方法の原則は、新たな地層流体の流入を防ぐに足る一定の坑底圧を保つこととであり、調泥能力、地層強度、加重剤のストック量などにより、ドリラーズ法、ウェイト・アンド・ウェイト法、コンカラント法などがある。 |
「ブローアウト」の例文・使い方・用例・文例
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