フェスティバル・パレード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 01:56 UTC 版)
「ニューヨーク市の文化」の記事における「フェスティバル・パレード」の解説
多くの民族コミュニティや文化的な場所があるニューヨーク市では多数の主要なパレードやストリートフェスティバルが開催されている。セントラル・パークで開催されるサマーステージは、シティ・パークス財団が主催する市内での約1,200の無料コンサート、ダンス、演劇、およびスポークン・ワードのイベントの1つである。 ヴィレッジ・ハロウィン・パレードは毎年恒例のホリデーパレード、野外劇であり毎年ハロウィン(10月31日)の夜にグリニッジ・ヴィレッジで開催される。1マイル以上の距離でパレードを行うこの文化的なイベントは、200万人の観客、5万人の衣装を着た参加者、ダンサー、アーティスト、そしてサーカスパフォーマー、ライブバンドやその他ミュージカルやパフォーミングを含む数十の野外ステージ、そして世界中の1億人のテレビ視聴者が集まる巨大イベントである。 元々は1日だけの宗教的記念日であったサン・ジェナーロ祭は、現在マンハッタン区リトル・イタリーで9月中旬に開催される11日間のストリート・フェアとなった。このイベントは期間中自動車通行止めとなるマルベリー・ストリートを中心に行われ、パレード、露店、ソーセージやゼッポレ、ゲーム、そしてモースト・プレシャス・ブラッド教会でのお祝いのミサの後に始まるキャンドルライトの行進など多彩なイベントが開催される。また、ブロンクス区フォーダム/ベルモント地区にある他のリトル・イタリーでも同じアトラクションが開催される。通りは自動車通行止めとなり、お祭りは早朝に始まり夜遅くまで続く。 その他の主要なパレードにはメイシーズ百貨店が主催し感謝祭の日の東部標準時午前9時から3時間にわたって開催されるメイシーズ・サンクスギヴィング・デイ・パレードや、5番街に沿って44丁目から86丁目の間で開催されるプエルトリカン・デイ・パレードがある。プエルトリカン・デイ・パレードはマンハッタン区内だけでなく、ブルックリン区やブロンクス区のプエルトリコ人のコミュニティを通して広がっていくこともある。 アメリカにおける年越しの最も有名なお祝いは全国のテレビで生放送されるワン・タイムズ・スクエアからポールに取り付けられたタイムズ・スクエア・ボールと呼ばれるボールを落下させる"ボール・ドロッピング"である。タイムズ・スクエア・ボールはアイルランドのウォーターフォード・クリスタル社製の重さ11,875ポンド(5,386キログラム)、直径12フィート(3.7メートル)のボールで、毎年大晦日の23:59:00に降下が始まり00:00:00にボールは一番下に着き、それと同時に周囲のビルから一斉に紙ふぶきが舞う。このカウントダウンイベントは少なくとも10億人がテレビで視聴し、現地で100万人が参加する世界最大級のカウントダウン・新年祝賀イベントの1つである。1982年から1988年にかけてはニューヨーク港において、ニューヨーク市のあだ名に"ビッグ・アップル" (The Big apple) というものがあることから大きなリンゴを落とすイベントが行われていた。また、テレビパーソナリティのディック・クラークは1972年から2011年まで毎年大晦日にABCで放送される『Dick Clark's New Year's Rockin' Eve』の司会を務めていた。カナダのヴァイオリニスト兼バンドリーダーのガイ・ロンバードとそのグループ"ロイヤル・カナディアンズ"は1977年の死の1年前までの約40年間、マンハッタン区パーク・アベニューにある高級ホテルウォルドルフ=アストリアの大宴会場で毎年大晦日に演奏を行っており、その演奏は全国に生放送され北米全土での新年のお祝いといえばロイヤル・カナディアンズのショーというほどの人気を博し、ロンバードは"ミスター大晦日" (Mr. New Year's Eve) と呼ばれていた。彼らのカバーしたスコットランド民謡「オールド・ラング・サイン」は今でもタイムズ・スクエアにおいて新年最初の曲として演奏されている。
※この「フェスティバル・パレード」の解説は、「ニューヨーク市の文化」の解説の一部です。
「フェスティバル・パレード」を含む「ニューヨーク市の文化」の記事については、「ニューヨーク市の文化」の概要を参照ください。
- フェスティバル・パレードのページへのリンク