フィクション作品のトロール
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「トロール」の記事における「フィクション作品のトロール」の解説
J・R・R・トールキンの『ホビットの冒険』では、モルゴスの被造物として登場する。エントを模したものとされる。通常の武器が通じないほど堅い皮膚を持つが、太陽光を浴びると石化するとされた。続編の『指輪物語』では、サウロンによって生み出された凶暴な上位種「オログ=ハイ(Olog-hai)」が登場。その身を巨大な剣や鎧で武装しており、知能、戦闘能力も向上。また太陽光を浴びても石化しない。サウロン配下の中でも単純な近接戦闘においては無類の強さをみせ、兵士というより洗脳された生物兵器として運用され、前線突破や城壁破壊などに投入された。「一つの指輪」が破壊され力の源泉たるサウロンが滅びると、共に滅んだ。 詳細は「トロル (トールキン)」を参照 J・K・ローリングの『ハリー・ポッターシリーズ』でも巨漢の一種族として登場し、悪臭を放つとされる。 ヘンリック・イプセンの劇詩『ペール・ギュント』に登場するトロールは不死で、自分たちの国を愛する者として描かれている。 テーブルトークRPGの『ルーンクエスト』では「トロウル」と呼ばれ、多数の亜種、架空の学名、骨格標本、進化樹形図、宗教、食や生活文化などが詳細に設定され、その背景世界「グローランサ」最強の種族と表現されることもある。 コンピュータRPGの『ドラゴンクエストシリーズ』でも「トロル」、「ボストロール」、「トロルキング」、「トロルボンバー」、「ダークトロル」など、毛皮を羽織って棍棒をもった大柄で獰猛なモンスターとして現れる。 アニメーション映画『となりのトトロ』では、森の主の妖精である「トトロ」を、登場人物の少女、草壁サツキはトロルであると判断した。映画のエンディングでサツキとメイの姉妹が布団の中でお母さんにトロルが登場する絵本「三びきのやぎのがらがらどん」を読んでもらっている描写がある。 ガンヒルド・セーリンの児童文学『きょうだいトロルのぼうけん』では、石橋に住む善良な小人としてのトロルと、毛むくじゃらで赤い肌の悪いトロルの双方が描かれる。 挿絵付き小説『ムーミン』の作者トーベ・ヤンソンは、作品に登場するムーミントロールは、名前にトロールと付いてはいるものの、妖精のトロールとは違う生き物としている。なお、同シリーズでは「クニット」という小人(小説版では「はい虫」として訳されている)が、外伝絵本『さびしがりやのクニット』の冒頭で「トロール」とされている。 海のトロール (テオドール・キッテルセン, 1887). The changeling (ヨン・バウエル, 1913). こんばんわ! (ヨン・バウエル, 1915). トロール横断注意! の道路標識(ノルウェー) 世界最大のトロール ノルウェー国旗を持つトロール(マグネット製)
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