ピピネラに関係する人物と動物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 03:49 UTC 版)
「ドリトル先生シリーズの登場キャラクター」の記事における「ピピネラに関係する人物と動物」の解説
「カナリア・オペラ」で主演したピピネラの飼い主や、その他のピピネラに関係する人物や動物。 ジャック(Jack) ピピネラが生後、最初に引き取られた宿屋・七海亭(Inn of the Seven Seas)に出入りしていた乗合馬車の御者。ピピネラはいつも角砂糖を用意してくれるジャックがお気に入りで、ジャックの為に陽気な歌「馬具ジャグジャグ」を作曲した。 マージョリー(Marjorie) ピピネラを七海亭から買い取った侯爵・ヘンリー(姓及び所領名は不明)の夫人。労働者を顧みない夫の姿勢をいつも嘆いている。自分を買い取ったヘンリーに対しては軽蔑の念を抱いていたピピネラもマージョリーの境遇に同情し、マージョリーを元気づけようとするが侯爵の城は暴徒の襲撃に遭い、ヘンリーは惨殺されマージョリーは海外への亡命を余儀なくされた。 ロージーおばさん(Aunt Rosie) 炭鉱で毒ガス検知の為に飼われていたピピネラを物珍しさから買い取ったおせっかい焼きのおばさん。ウィンドルミアの町に住んでおり、ピピネラを最初の夫・ツインクに引き合わせた。先生が窓ふき屋の行方を追ってロージーおばさんの家を訪ねた際に飼われていたオウムは『アフリカゆき』でイギリスに帰る先生を見送ってアフリカに留まったポリネシアの遠縁の親戚であったり、グリムブルドンからリヴァプールへ転居した先生の妹・サラが縫物のサークルでロージーおばさんの家に通っていたりと先生との間に奇妙な縁がある。 ステファン(Stephen) ロージーおばさんからピピネラを引き取った、ウィンドルミアの郊外にある風車小屋に住んでいた窓ふき屋。「ステファン」は仮の名前で、その正体は先のローボロー公爵であった。母国(ヨーロッパ大陸の王制国のどれかと見られる)で困窮する庶民の生活を見かね爵位を弟に譲って流浪のジャーナリストとなり、イギリスへ渡って風車小屋で原稿を書いて啓蒙書を出版したことで母国の政府から付け狙われている。風車小屋でのピピネラを置き去りにした失踪劇は、母国の政府が前公爵を強制送還して裁判に掛ける為に拉致し、強引に母国へ向かう船に乗せたと言うのが真相であった。母国へ向かう船から脱出したステファンはエボニー島近くの小島で救助を待っていたが船は来ず、いかだを作って沖合を漂流していた所を客船に救助されその船で飼われていたピピネラと再会を果たすが、原稿を回収する為に戻って来た風車小屋で再びピピネラと離ればなれになってしまう。幾人もの飼い主の手に渡ったピピネラが最も信頼を寄せる人物であり、先生の協力で原稿を取り戻した後は再びピピネラと暮らすようになった。 ニッピー(Nippit) ピピネラの飼い主であった窓ふき屋が姿を消した後、嵐で籠が吹き飛ばされて自由の身となったピピネラに野鳥としての生き方を伝授した雄のカワラヒワ。ピピネラは前の夫であったツインクよりもニッピーの方によほど異性として魅力を感じ「カワラヒワの愛の歌」を作曲した。しかし、ニッピーに誘われたウィンドルミアから遠く離れた森で別の雌に引き合わされて破局を悟ったピピネラは、ニッピーと別れて見知らぬ異国の情緒を求め南へ飛び立って行った。
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