ピザボックスタイプ (LC/LC II/LC III/LC 475、Quadra 605、Centris 610/660av)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 21:52 UTC 版)
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エントリーモデルのデスクトップパソコン。特徴的な薄型の筐体を持つ。この種の筐体の草分けはサン・マイクロシステムズのワークステーションで、宅配ピザのパッケージのように薄いことからこう呼ばれた。横幅が純正の12インチディスプレイと合うサイズで、12インチディスプレイと組み合わせると一体型のような趣になった。各モデルともLCシリーズ専用のPDSスロットを1基搭載し、一定の拡張性を持っていた。LCシリーズの電源ユニットには物理的なシーソースイッチが採用され、ソフトウェア制御が出来ない。このシリーズも、Appleの他のシリーズ同様に上位モデルへのアップグレードサービスが行なわれた。 Macintosh LC 16MHzの68020を搭載し、カラー表示と場所を取らない薄型・コンパクトなデザインが好評だった。コストダウンのためかシステムバスが16ビット幅だったため、68020の性能を生かすことができなかった。内蔵RAMは2MBで最大RAM容量は10MB。HDD 1台とFDD 1台もしくは、FDDを2台搭載することが出来る。専用バスに挿入するApple II互換カードが販売された。 Macintosh LC II LCのプロセッサを68030に強化したモデル。内蔵RAMが増えた(4MB)にもかかわらずLCと同じメモリコントローラの仕様が原因で、最大RAM容量はLCと同じ10MBのままだった。68030になり仮想記憶が使えるようになったが、バスが16ビット幅のままで、処理性能はほぼ同じだった。 Macintosh LC III このモデルから一枚単位で拡張できる72ピンSIMMに変更された。RAM容量は最大36MB。バスがようやく32ビット幅になり、25MHzに強化された68030とともに、LC IIで問題となっていた性能上の弱点が解消された。LC PDSの仕様が変わり、ピン数が増えた〔元のコネクタと連なった別コネクタ追加での拡張であり(バス幅の拡幅が目的ではない)、LC/LC IIに依存したカードでなければ、そのまま使えるものもある〕。 Macintosh LC 475 25MHzの68LC040(68040から内蔵FPUを省略したもの。68882などを追加できないため、FPUが必要な場合は68040に交換する)を搭載したモデル。LCシリーズの筐体で、前面部分がリファインされたデザイン。CPUを載せ換えるPowerPC (601) プロセッサアップグレードカードに対応。 Macintosh Quadra 605 日本未発売機種で、後述のCentris 610よりも若干幅が小さいピザボックス筐体を採用している。LC475とほぼ同様のハードウェア構成である。LC475同様、PowerPCプロセッサアップグレードカードに対応。 Macintosh Centris 610 MC68LC040/20MHz搭載で、16インチ純正ディスプレイと横幅が合う大型ピザボックス型筐体を採用しており、NuBusとPDSのどちらかのスロットを使うことができた。このデザインは以降のPower Macintosh 6100まで採用される。 Macintosh Centris 660AV Centirs 610と同デザインの大型ピザボックス型筐体で、25MHzの68040を搭載している。Quadra 840AV同様、初のDSP搭載Macである。
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