パート譜の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/15 07:33 UTC 版)
以下は一般的な特徴であり、全てのパート譜にあてはまるわけではない。 オーケストラの場合、総譜では同一楽器の複数パートが一つの五線上にまとめられている場合が多いが、パート譜の場合はパートごとに楽譜が作られる。 管楽器においては持ち替えの指示についても考慮されている場合がある。もともと作曲者が持ち替えを想定して書いている総譜から、別々の奏者が演奏することを前提としてパート譜が起こされている場合もある。 総譜では合奏全体に関わるような速度記号や発想記号が楽譜の上部や下部にまとめて書いてあるが、それぞれのパート譜にも落とさず記述される。 練習時の便宜のため、楽譜の段ごとに左端の小節の小節番号が付記されている場合がある。 2小節以上続けて休む場合には、休符がまとめられている。ただし、途中の小節に速度記号や練習番号、反復記号、複縦線がある場合には、必要な情報が欠落しないようその前後で休符が分けられている。長い休符の終わりには、休符のミスカウントによる間違ったタイミングでの演奏の開始を防ぐ為、必要に応じて他のパートの楽譜が小さい音符で書かれている場合がある(「キュー(Cue)」、または「影符」と呼ぶ)。 1小節の休みの場合にも、全休符の上に「1」と書かれていることもある。 同じ音型を何度も繰り返すような場合、演奏上の便宜を考えて、総譜にはない、「今何回めか」を示す数字が小節の上方に付記されていることがある。代わりに繰り返しの記号が使われる場合もある。 総譜上では反復記号によって楽譜が省略されている場合であっても、パート譜上では省略されていない場合がある。練習時の指示に備えてこのようになっている。 譜めくりで演奏に支障が出ないように、見開きの最後に長い休みが来るよう全体が構成されている。オーケストラの弦楽器のように人数の多いパートでは、同一プルト(1個の譜面台を共有する2人)のどちらかが演奏をやめてめくることが可能であるため、そのようになっていない場合もある。 表 話 編 歴 記譜法と楽譜記譜法ネウマ譜 計量記譜法 五線譜 タブラチュア 大譜表 文字譜 ABC記譜法 数字譜 図形譜 リード・シート 点字楽譜 工尺譜 五線譜の音楽記号 五線 小節 音部記号 調号 変化記号♯ ♭ ♮ 拍子 フェルマータ ダ・カーポ ダル・セーニョ 練習番号 コーダ 音符音符 休符(休止) 音価 臨時記号 タイ 演奏記号強弱法 速度記号 発想記号 装飾音 スラー 楽譜総譜 パート譜 コンデンススコア ピアノ・リダクション 原典版 楽譜の出版社 シンコーミュージック・エンタテイメント ドレミ楽譜出版社 ヤマハミュージックエンタテインメントHDヤマハミュージックメディア 合唱・唱歌・クラシックNHK出版 音楽之友社 教育芸術社 全音楽譜出版社カワイ出版 野ばら社 パナムジカメロス楽譜 吹奏楽・器楽合奏ウィンズスコア ブレーン ミュージックエイト ロケットミュージック この項目は、クラシック音楽に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(ポータル クラシック音楽/ウィキプロジェクト クラシック音楽)。
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