パナカラー クイントリックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 06:22 UTC 版)
「パナソニックのテレビブランドの変遷」の記事における「パナカラー クイントリックス」の解説
1974年発売。『クイントリックス』と名付けられた新ブラウン管の採用により大幅にコントラストや明るさが改善されただけでなく、シャーシ部分も一新したことで、従来の同社製テレビに比べて圧倒的な省エネ性能を実現した。これらに加え、坊屋三郎が「クイントリックス」を連呼し「英語でやってごらんよ。外人だろ、あんた。発音駄目だねえ」という台詞を発するCMが話題となったことで、「クイントリックス」という商品名を幅広い世代に認知させることに成功し、50万台を売る大ヒット商品となった。 それ以降は『Woody(ウッディ)』(1976年)『輝(かがやき)』『ヒーロー』(1978年)『魁(さきがけ)』(1980年)の順で派生ブランドが登場している。1977年にはコミカル路線CMの第2弾として千昌夫・ジョーン・シェパード夫妻(当時)を起用し、「イワテケーン(岩手県)」の台詞が流行語となった。この頃から一部機種にはまだまだ12キーリモコンでは無いもののチャンネル/音量+-のみのリモコンが付属されるようになる。「輝」のCMには三遊亭圓楽が出演していた。 『ヒーロー』からは音声多重放送に対応し、FMラジオ受信機能を搭載した『魁』のCMには阿久悠、秋山庄太郎が、『魁』の前身モデルとなる「音声多重クイントリックス」のCMにはタモリ、団しん也が出演していた。また同時期には、スピーカーを別売とした『セパレート77』シリーズも存在した。魁は音声多重内蔵TVで、ステレオ放送と2ヶ国語放送が楽しめる。音に力が入っており、密閉式2ウェイ4スピーカーは評価が高く、FMステレオチューナーも内蔵されている。 また、「クイントリックス」は海外でも「Quintrix」の名で販売されていた。 大型上位機種は「サラウンドスピーカー出力端子」を本体後面に搭載。ナショナル・パナソニック純正の別売りサラウンドスピーカーをつなげばサラウンド効果が強調される仕組みになっていた(ただしサラウンドスピーカーは必ず2個つながないと音が出ず、また効果音を出す仕組みのため大音量は得られなかった。サラウンドスピーカー以外のアナログオーディオ機器やアクティブスピーカーは接続不可)。フロントスピーカーも外付けになっていた機種があり、ピンプラグ式ではなく付属スピーカーケーブルを「フロントスピーカー出力端子」へ直付け接続する形だった(付属スピーカー以外の単体コンポ用スピーカーをつなぐと音がひずんだり、スピーカーが発熱して火災などを引き起こすおそれあり)。
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