パスカル (Pascal, Blaise)
パスカルという人は
16歳で幾何学の、続いて流体力学、確率論などの数学論文を書く。 当時のフランスに彗星のごとく現れた天才だったが、惜しくも39歳の若さでこの世を去る。 「人間は考える葦である」とはパスカルの残した名言である。
パスカルの主な経歴
1642年、加算器の発明をする。 円周に沿って1から10までの刻み目をつけた歯車が取り付けられた装置で、足し算と引き算ができた。 数の読み取りさえ間違えなければ計算誤りの心配は不要であったが、高額であったため普及はしなかったようだ。
1647年、真空存在の確認と大気圧の実証をする。 トリチェリの真空実験を耳にすると直ちに自らも同じ実験に取り掛かる。水銀のみならず、水、アルコールなども用い、ガラス管の形状も変化させて実験を行い、 1647年にこれら実験結果を”真空に関する新実験”と著し、トリチェリが真空と呼んだ何もない空間を満たしている物質を証明できるまでは、この空間は事実上真空であると宣言した。 しかし、この発言は教会を刺激することになる。
病弱なパスカルに代わって、義兄の手によりトリチェリの実験を標高の異なる箇所で公開で行う。 1600m登ったところで水銀柱の高さが76cmから69cmに変わったことで大気の圧力が証明され、実験結果を”流体の平衡に関する大実験談”と著す。 その中でガラス管の水銀柱がすべて流れ出ないのは大気の圧力があるためであり、「自然は真空を嫌う」というカトリック教理の正体は空気の重さに関係する物理現象であると断定した。
1648年、パスカルの原理を発見する。 水を使って流体の圧力を研究していたパスカルは、圧力が閉じた容器の壁に対してどのように伝わるかを調査した。 閉じた容器内の流体に加えた圧力は減少することなく流体中を伝わり、流体が接触する面に対して垂直に作用することを明らかにした。
1654年、神の声を聞いたと言って科学から遠ざかり、神学、瞑想に耽るようになる。
圧力の単位・パスカル
パスカルと同じ種類の言葉
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