ハドロサウルス【(ラテン)Hadrosaurus】
ハドロサウルス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/15 06:43 UTC 版)
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ハドロサウルス Hadrosaurus | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ハドロサウルス
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地質時代 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
後期白亜紀 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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種 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ハドロサウルス(Hadrosaurus)は白亜紀後期の8,000万年前 - 7,400万年前に生息した大型草食恐竜[1]。鳥盤目・鳥脚下目・ハドロサウルス科。学名の由来は「頑丈なトカゲ」より。1991年にニュージャージーの公式の州の恐竜となっている。
発見

1838年に発見され、1858年に本格的な発掘が行われた。その結果、八つの歯や顎の断片、ほぼ完全な四肢が発掘され、北アメリカで発見された初の恐竜となった。学名は古生物学者ジョゼフ・ライディによって与えられた。ライディは骨格の特徴から、この生物はイギリスで発見されたイグアノドンの近縁と認めた。しかし彼は、イグアノドンなどが四足歩行の動物であるとする当時の一般的な見解はとらず、これを二足歩行の生物であるとした。ただしこの時点では頭部は発見されておらず、近縁とされる属を参考に復元された。
特徴
全長は7 - 12メートルほどで、学名のように、高さと幅のある胴体を持つ。頭頂部はとさかを持たず平らであるが、鼻づらには骨質のとさか状の突起がある。吻部には広がった角質の嘴を持ち、数百の発達した頬歯を備えていた。彼らは嘴で摘み取った小枝や葉などをこの歯ですりつぶしていたと考えられる。後肢は前肢よりも長く、二足歩行も出来たと考えられるが、大半の時間を四足歩行で過し、捕食者から逃げる時など緊急時のみ二足になったとされる。前出のミイラ化石を詳細に調査した結果、腰部から尾にかけての筋肉量が従来想像されていたよりも多かったことが指摘された。そこから導き出された走行速度は時速45キロメートルほどであるとされる。やや後の時代のティラノサウルスは時速30キロほどと考えられており、このような大型の捕食者よりも足は速かったと思われる。
ハドロサウルス類のミイラは皮膚の印象をよく残しているものが多いが、体表を覆う鱗には、多角形のものと円錐形のものの2種類があることが知られている。これらの配置などを調べた結果、体表に縞があったといわれる。これは捕食者から身を隠すための保護色として働いたとされる。ただし、色などの情報は失われている。
分布
北アメリカ大陸に生息。主に沼沢地や森林などに生息していたと思われる。
脚注
- ^ “デジタル大辞泉プラスの解説”. コトバンク. 2018年3月10日閲覧。
参考文献
- 犬塚則久『恐竜ホネホネ学』日本放送出版協会〈NHKブックス〉、2006年。ISBN 4-14-091061-5。
- ヘーゼル・リチャードソン、デイビッド・ノーマン(監修)『恐竜博物図鑑』出田興生(訳)、新樹社〈ネイチャー・ハンドブック〉、2005年。 ISBN 4-7875-8534-7。
関連項目
- 恐竜
- 恐竜の一覧
- 絶滅した動物一覧
- ハドロサウルス科
- ランベオサウルス
- パラサウロロフス
- エドモントサウルス
- ヴォス人 - アメリカのSFテレビドラマ「スタートレックシリーズ」に登場する、ハドロサウルスが進化した知的生命体。
外部リンク
- ハドロサウルス・川崎悟司イラスト集 - ウェイバックマシン(2007年12月26日アーカイブ分)
- 草食恐竜のミイラ発見 - MSN産経ニュース - ウェイバックマシン(2007年12月4日アーカイブ分)
ハドロサウルス
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「Dinosaur! (1985年のドキュメンタリー映画)」の記事における「ハドロサウルス」の解説
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「ハドロサウルス」の例文・使い方・用例・文例
- ハドロサウルス
- カモノハシ竜とその初期の近縁類(ハドロサウルス・トラコドン・イグアナドン)を含む広く分布する群
- 大きなハドロサウルスの属
- 最も大きくて最も有名なハドロサウルスの1つ
- 白亜紀の大きいハドロサウルス
- ハドロサウルスの頭骨の化石発見
- 熊本県御(み)船(ふね)町(まち)にある御船町恐竜博物館は先日,8500万年前の化石にハドロサウルスの頭骨が含まれていることがわかったと発表した。
- この化石は,これまでに国内で発見されたハドロサウルスの最古の化石の1つだ。
- ハドロサウルスは白(はく)亜(あ)紀(き)後期に生息したアヒルのようなくちばしを持つ草食恐竜だ。
- ハドロサウルスの頭骨のこの部分が国内で見つかったのは初めてだ。
- この骨は体長4メートルのハドロサウルスのものだったと考えられている。
- 同博物館の職員は,「動物の生態を知るために脳を包む骨(脳函)を研究することは重要だ。これはハドロサウルスの進化発生の解明につながるかもしれない。」と話した。
固有名詞の分類
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