ネット投票
別名:インターネット投票
【英】Internet voting
ネット投票とは、インターネットを利用して行われる投票のことである。特に、国政選挙における投票を指す場合が多い。あるいは、インターネットを利用した人気投票や、競馬における勝馬投票券の購入を指す場合もある。
ネット投票は、インターネットバンキングの銀行窓口に対する利点と同様、投票所に赴かずに家から投票に参加できる、行列に並ぶ手間が必要なくなるといった利点がある。とりわけ国政選挙については、若年層をはじめとする投票率が低い層の参加が増えることなども期待されている。
他方、ネット投票にはPCやインターネット回線などの環境が整ったユーザーしか利用できないという制約がある。一時的に膨大なアクセスが選挙に集中し、回線を過大にに圧迫する懸念もある。加えて、サイバー攻撃による投票妨害、不正アクセス、データの改竄といったセキュリティ上のリスクもある。ネット投票を実現するために乗り越えるべき課題は少なくない。
世界で初めてネット投票が実施された事例は、2000年の民主党のアリゾナ州予備選挙とされる。2000年代の半ばを過ぎた頃から、選挙にネット投票を導入する国や州が増えつつある。
日本においては、2012年12月現在、ネット投票はおろか、インターネット上の選挙運動(ネット選挙)も公職選挙法の規定により規制されている。ネット選挙については、2012年12月26日に第2次安倍内閣を発足させた安倍晋三・第96代内閣総理大臣が、首相就任後初の会見において「2013年の参院選までにネット選挙を解禁する」と明言している。
「ネット投票」の例文・使い方・用例・文例
- ネット投票のページへのリンク