トニー・チャールズとは? わかりやすく解説

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トニー・チャールズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/06 14:47 UTC 版)

トニー・チャールズ
プロフィール
リングネーム トニー・チャールズ
ザ・チェックメイト
本名 アンソニー・チャールズ・スコット
ニックネーム ウェールズの魔術師
身長 178cm[1] - 180cm[2]
体重 95kg[1] - 100kg[2]
誕生日 (1935-07-15) 1935年7月15日[1]
死亡日 (2015-02-13) 2015年2月13日(79歳没)[1]
出身地 イギリス
ウェールズ
トレオルヒ(Treorchy[1]
スポーツ歴 レスリング[3]
デビュー 1959年[1]
引退 1984年[1]
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トニー・チャールズTony "The Checkmate" Charles、本名:Anthony Charles Scott1935年7月15日 - 2015年2月13日[1])は、イギリスウェールズ出身のプロレスラー[3]

英国マットを活動拠点に、日本にも初期の国際プロレス新日本プロレスに度々参戦[3]1970年代からはアメリカに渡り、技巧派のベビーフェイスとしてNWA南部テリトリーを中心に活動した[3]

来歴

アマチュアレスリングでの活動を経て、1959年トニー・チャールズTony Charles)のリングネームでプロデビュー[1]1968年2月、「英国西部ヘビー級王者」として国際プロレスに初来日したが、残留参戦した4月開幕の『日欧チャンピオン決戦シリーズ』においてグレート草津に敗れ、王座を明け渡している[3]。同シリーズではビル・ロビンソンと組んで豊登&サンダー杉山が保持していたTWWA世界タッグ王座にも挑戦した[4][5]。国際プロレスには、ジャン・ウィルキンスダニー・リトルベアが同時参戦した1969年6月にも再来日している[6]

1970年代に入り、ロビンソンやアル・ヘイズらと同様にチャールズもアメリカのマット界に進出。1972年6月にはテネシー地区(後のCWA)にて、NWAミッドアメリカ・ヘビー級王座を獲得した[7]。翌1973年1月には英国マットでの盟友ジェフ・ポーツらと共に新日本プロレスに初参戦[8]。以降も新日本プロレスの常連外国人選手となり、アントニオ猪木ともシングルマッチで対戦。1974年1月の再来日ではピート・ロバーツとも英国人タッグを組んだ[9]。同年12月19日にはブラジルサンパウロにて、アンドレ・ザ・ジャイアントのパートナーとなって猪木&坂口征二が保持していた北米タッグ王座にも挑戦している[10]

アメリカでも同じ英国出身のレス・ソントンとのタッグチームで活動し、1975年12月にはジム・バーネットが主宰するジョージア・チャンピオンシップ・レスリングにてボブ・バックランド&ジェリー・ブリスコからNWAジョージア・タッグ王座を奪取[11]フリッツ・フォン・エリックが主宰するダラスのNWAビッグタイム・レスリング(後のWCCW)でも、1976年ロッキー・ジョンソン&ホセ・ロザリオを破りNWAテキサス・タッグ王座を獲得している[12]

1977年3月には新日本プロレスの第4回ワールドリーグ戦にイギリス代表として出場[13]マスクド・スーパースターニコリ・ボルコフなどスーパーヘビー級の大型選手とも総当たり公式戦で対戦したが、軽量のハンデが響き戦績は芳しくなかった[14]。新日本プロレスには通算4回参戦し、このときが最後の来日となっている。

アメリカでは1979年アラバマサウスイースタン・チャンピオンシップ・レスリングが認定するUSジュニアヘビー級王座をケビン・サリバンと争った[15]。その後は古巣でもあるテネシー州メンフィスのCWAを主戦場に、モンゴリアン・ストンパーロン・バスボビー・イートンガイ・ミッチェルジプシー・ジョーらと対戦[16][17]1981年には、当時CWAに参戦していたビル・ロビンソンとも英国人同士の抗争を展開し[18]、2月2日のミッドサウス・コロシアムでのイベントではロビンソンから勝利を収めている[19]

以降はビル・ワットが主宰していたMSWAを経て、1982年下期よりダラスのWCCWにて、ザ・チェックメイトThe Checkmate)なるヒール覆面レスラーに変身[20]。一時期はタイガーマスクと同じ覆面を被り、ザ・グレート・カブキマジック・ドラゴンとも共闘[21]ケビンデビッドケリーフォン・エリック兄弟バグジー・マグローと対戦し、1982年10月4日にはビル・アーウィンを破りTV王座を獲得した[22]。なお、ザ・チェックメイトのギミックは、かつてのパートナーであるレス・ソントンも英国時代に使用していたことがある[23]

その後は素顔のベビーフェイスに戻り、キャリア晩年の1983年からはアラバマフロリダで活動、アラバマではデニス・コンドリー&ノーベル・オースチンミッドナイト・エクスプレス、フロリダではイライジャ・アキーム&カリーム・モハメッドのザンブイ・エクスプレスやヘクター・ゲレロと対戦している[24]。引退後もフロリダにてプロレスのトレーナーを務め、ジョー・マレンコらを指導した[25]

2015年2月13日、79歳で死去[1]

得意技

獲得タイトル

NWAミッドアメリカ
  • NWAミッドアメリカ・ヘビー級王座:1回[7]
  • NWAミッドアメリカ・タッグ王座:2回(w / レン・ロッシー)[26]
ジョージア・チャンピオンシップ・レスリング
NWAビッグタイム・レスリング / ワールド・クラス・チャンピオンシップ・レスリング
  • NWAテキサス・タッグ王座:1回(w / レス・ソントン)[12]
  • WCCW TV王座:1回[22]
NWAデトロイト
サウスイースタン・チャンピオンシップ・レスリング

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j Tony Charles”. Wrestlingdata.com. 2013年6月4日閲覧。
  2. ^ a b Tony Charles”. Cagematch.net. 2015年2月25日閲覧。
  3. ^ a b c d e 『THE WRESTLER BEST 1000』P272(1996年、日本スポーツ出版社
  4. ^ The IWE matches fought by Tony Charles in 1968”. Wrestlingdata.com. 2015年2月25日閲覧。
  5. ^ IWE 1968 Japanese & British Champion Series”. Puroresu.com. 2019年9月30日閲覧。
  6. ^ IWE 1969 Dynamite Series”. Puroresu.com. 2019年9月30日閲覧。
  7. ^ a b NWA Mid-America Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2013年6月4日閲覧。
  8. ^ NJPW 1973 New Year Buffalo Series”. Puroresu.com. 2019年9月30日閲覧。
  9. ^ The NJPW matches fought by Tony Charles in 1974”. Wrestlingdata.com. 2015年2月25日閲覧。
  10. ^ 『1945-1985 激動のスポーツ40年史 (6) プロレス 秘蔵写真で綴る激動史』P161(1986年、ベースボール・マガジン社
  11. ^ a b NWA Georgia Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2013年6月4日閲覧。
  12. ^ a b NWA Texas Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2013年6月4日閲覧。
  13. ^ NJPW 1977 The 3rd World League”. Puroresu.com. 2019年9月30日閲覧。
  14. ^ The NJPW matches fought by Tony Charles in 1977”. Wrestlingdata.com. 2015年2月25日閲覧。
  15. ^ a b NWA United States Junior Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2013年6月4日閲覧。
  16. ^ The USWA matches fought by Tony Charles in 1979”. Wrestlingdata.com. 2015年2月25日閲覧。
  17. ^ The USWA matches fought by Tony Charles in 1980”. Wrestlingdata.com. 2015年2月25日閲覧。
  18. ^ The USWA matches fought by Tony Charles in 1981”. Wrestlingdata.com. 2015年2月25日閲覧。
  19. ^ CWA Event Data”. Cagematch.net. 2013年6月4日閲覧。
  20. ^ The WCCW matches fought by Tony Charles in 1982”. Wrestlingdata.com. 2015年2月25日閲覧。
  21. ^ Check the Checkmate”. Tiger Mania. 2013年6月4日閲覧。
  22. ^ a b World Class Television Title”. Wrestling-Titles.com. 2013年6月4日閲覧。
  23. ^ Les Thornton: A life on the road”. SLAM! Sports: February 23, 2005. 2013年6月4日閲覧。
  24. ^ Tony Charles: The most recent matches”. Wrestlingdata.com. 2013年6月4日閲覧。
  25. ^ Joe Malenko”. Online World of Wrestling. 2013年6月4日閲覧。
  26. ^ NWA Mid-America Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2013年6月4日閲覧。
  27. ^ NWA World Tag Team Title [Detroit]”. Wrestling-Titles.com. 2015年5月23日閲覧。
  28. ^ NWA Southeastern Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2013年6月4日閲覧。

外部リンク


トニー / チャールズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 01:51 UTC 版)

オー!マイキー」の記事における「トニー / チャールズ」の解説

第6話から登場マイキー同級生イギリスから来た双子兄弟8歳。よく人を騙す。チャールズの方が毒舌でほくろがある。服やネクタイの柄、髪の分け目などが異なっている。青い服で青い瞳のほうがトニーで兄、黄色い服で緑の瞳チャールズで弟。同じ言葉繰り返すが、時々言い争うこともある。2人母親父親、更にペット九官鳥双子である。

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