テレビ設備の変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 13:24 UTC 版)
初期においては大阪と京都では電波の指向の違いから乗務員がアンテナを操作していたが、のちにダイバーシティ方式に変更されたため、アンテナ操作が不要となっている。 アナログ放送を受信していた当時は、送信所のある生駒山を見通せない男山沿いの八幡市駅(現在の石清水八幡宮駅) - 橋本駅間近辺などで映像が乱れることもあった。また、地下区間ではLCX方式での受信であった。 当時は原則的に日本放送協会(NHK大阪放送局)の総合テレビを受信していたが、車掌の判断や乗客の要望によりプロ野球阪神戦中継など他の在阪VHF波およびUHF波を受信することもあった。 1992年からはBSアンテナを設置し、おもにNHK衛星アナログ放送を受信していた が、電波を遮られる場所では画像が途切れていた。 受信しているチャンネルの音声をラジオ放送で流す車両もあった。 2011年7月24日のアナログテレビの放送終了に向けて、車両に搭載する受信設備を地上デジタル放送対応の物に交換する作業が行われ、2006年10月6日に完了した(ただし、地下区間はアナログ停波まで従来どおりアナログ放送を受信した。停波から運行終了までは地下区間でのテレビ受信を取りやめた。このほか、中之島線には地上設備自体が設置されなかった)。また、従来のブラウン管テレビから32形の液晶テレビへの交換も進められ、2007年7月30日に完了したことが発表された。 テレビのメーカーは、アナログ受像器時代は沿線の大阪府門真市に本社を置く松下電器産業(現在のパナソニック)が協力していた経緯もあり、同社製のものを採用していた。上記の理由でのテレビ本体の交換により、京都産をアピールしている三菱電機製(沿線ではないが京都府長岡京市で生産している)「REAL」が最後の使用機材となった。 NHKとの受信契約は、衛星系のみを受信する場合、「衛星契約」ではなく「特別契約」が適用された。
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