テニス
歴史と概略
テニスの起源は紀元前3000年までさかのぼるといわれています。古代エジプト時代にチニス「TINNIS」またはタミス「TAMIS」と呼ばれていた町で行なわれていたボールゲームのひとつ、という説があるほど古い歴史があるスポーツです。一般的には、11世紀のフランスで考えられた「ジュ・ドゥポーム」(手の平のゲーム)がテニスの原形と考えられています。
日本へのテニスの伝来は、明治初頭の1874年ごろに横浜、神戸などの外国人居留地に持ち込まれたのが最初ですが、本格的に全国に普及するには至りませんでした。それよりもゴムボールによる軟式テニス(現ソフトテニス)が1890年ごろに日本で考案され、急激に全国の学校に広がりました。テニスの組織的活動が始まったのは、国内のテニスを統括する日本庭球協会(現・財団法人日本テニス協会)が創設された1922年からになります。
特性と種目
テニスは、瞬発力とスタミナの両方が必要とされる競技である反面、若年層から老年層まで幅広い世代で親しまれているため、生涯スポーツの代表といわれています。国内のテニス人口は1100万人、世界のテニス人口上位16カ国だけでも5000万人を越える人気スポーツです。
競技の種類は、1対1で行なうシングルス、2対2で行なうダブルスとがあります。国内の大会では、小学生大会、中学生大会、高校生大会、大学生大会、そしてプロ選手、アマチュア選手が出場する一般大会があり、18歳以下、16歳以下、14歳以下、12歳以下と年齢別大会(35歳以上から75歳以上まで5歳刻みで男女30種目)など幅広くカテゴリー別に開催されています。
競技方法とスコアの呼び方
競技方法は、通常3セットマッチで行なわれ、2セット先取したプレーヤー(または組)が勝者となります(5セットマッチの場合は3セット先取)。セットはゲームにより、ゲームはポイントによりそれぞれ構成されています。プレーヤーが第1ポイントを取ると「15(フィフティン)」、第2ポイントを取ると「30(サーティ)」、第3ポイントを取ると「40(フォーティ)」と呼ばれます。第4ポイントを取ると「ゲーム」と呼ばれそのゲームを得ます。ちなみに0のことは「LOVE(ラブ)」といいます。
双方が3ポイントずつ取った場合は「デュース」となり、次のポイントを取ると「アドバンテージ」と呼ばれ、さらに続けて次のポイントを取るとそのゲームを得ます。「アドバンテージ」で相手プレーヤーが次のポイントを取った場合、スコアは再び「デュース」となります。デュース後連続して2ポイント取ったプレーヤーがそのゲームを得ることになります。そして、先に6ゲームを取ったプレーヤーがそのセットを得ます。ただし相手に2ゲーム以上の差をつけなければなりませんので、2ゲーム差になるまでゲームは続きます。しかし、試合が長くなることを考慮し、ゲームカウントが6対6の場合は、タイブレークスコアリング方式(7ポイント先取したプレーヤーがゲームを得る。ただし2ポイントの差がつくまで続ける)を採用して試合を行なう場合もあります。セットが1対1になった場合は第3セット(ファイナルセット)を行ない、そのセットを取ったプレーヤーがこの試合の勝者となります。
各種大会
世界の大会では、国別対抗戦デビスカップ(男子)・フェドカップ(女子)があり、個人戦として全英(ウィンブルドン)、全豪、全仏、全米の4大大会を頂点としています。日本で開催されるジャパンオープンを含み、毎週各国でいろんなカテゴリーで開催されており、この結果により各選手の世界ランキングが決定され発表されています。国内においても、全日本選手権の出場を目指し、選手が出場する大会が数多く開催され、世界と同様にランキングが発表されています。
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