テイタムとブラウンの台頭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 03:05 UTC 版)
「ボストン・セルティックス」の記事における「テイタムとブラウンの台頭」の解説
2018-2019シーズンオフ、FAとなったアービングがブルックリン・ネッツへ移籍した。セルティックスは、シャーロット・ホーネッツから FA となっていたケンバ・ウォーカーを獲得し、チームへと新たに加え、再始動を切った。 2019-20シーズンはウォーカーが強いリーダーシップを発揮してチームをまとめ上げ、テイタムとブラウンは共に個人成績を大きく伸ばした。特にテイタムは、オールスター戦に初めて選出されるなどチームの主力エースへと成長した。結果的に東カンファ3位でプレーオフに進出。プレーオフ第2戦では前年の覇者であるトロント・ラプターズに勝利するなど、カンファレンス決勝まで進出したが、マイアミ・ヒートに2勝4敗で敗退した。 2020-21シーズンは現有戦力を維持する形の補強を行った。ジェイソンテイタムと5年約1億9500万ドルのマックス契約を結んだ。シーズン前半はケンバウォーカーが膝の故障で欠場が続いたが、チームは勝率5割前半をキープするまずまずの成績で前半戦を終えた。ジェイソンテイタムは、エースとして昨シーズンを上回る活躍を見せ、オールスターのスタメンに選ばれ、ジェイレンブラウンも昨シーズンを上回る活躍を見せ、自身初のオールスターに選ばれた。オールスター前にケンバウォーカーが復帰し成績を伸ばすことが期待されたが、DF面では穴となる上に、オフェンス面では平均得点は20得点を下回り、お世辞にも効率の良いオフェンスを展開出来ているとは言い難いものだった。それもあり後半戦に入ったあたりから徐々にチームの勝率は下がり、アイソレーション重視のオフェンスは不安定感が残った。そしてシーズン終盤になるとジェイレンブラウンが肘の故障でシーズンアウトとなり、プレイオフでの巻き返しも困難な状況になった。セルティックスはシーズン7位でシーズンを終え、プレーイントーナメントでワシントンウィザーズと対戦。ジェイソンテイタムの50得点もあり、ウィザーズに勝率した。プレイオフ1回戦はジェームズ・ハーデン、カイリー・アービング、ケビン・デュラント擁するブルックリン・ネッツと対戦し4-1で敗れた。 2021-22シーズンは監督であったブラッド・スティーブンスがGMに就任。監督はイーメイ・ユドーカが引き継いだ。ブラッドスティーブンスの最初の動きとして、シーズン、プレイオフともに不振だったケンバウォーカーをオクラホマシティー・サンダーのアル・ホーフォードとトレード。万能なベテランビッグマンであるアルホーフォードを2シーズンぶりに帰還させる形で補強を行った。他にもジョシュ・リチャードソンを獲得するなど、積極的に補強を行った。シーズン開幕後は、ロバート・ウィリアムズ3世やアルホーフォードは、ビッグマンながらガードの選手もハイレベルに守れるという強みを生かし、スィッチを多用したディフェンスを採用。ウィングの選手もパワーとスピードの両方を備えている選手が多かったため、このスィッチを多用するディフェンスはディフェンシブレーティングリーグ1位という成績を残した。特にロバートウィリアムズ3世の貢献は大きく、リーグ有数の実力を持つビッグマンから、クイックなガードまで全てハイレベルに守れる上に、平均ブロック数でリーグトップのブロック力を持つ選手に成長した。しかし、オフェンス面では、ケンバウォーカーの放出もあったのか、ショットクリエーションを軸にしたオフェンスは不安定感が残り、結果的には順位はカンファレンス8位、9位あたりをさまよう形になった。しかし、後半戦からはローテーションプレイヤーを絞り、チームバスケットを意識するとともにトレードデッドラインでジョシュリチャードソンとロメオ・ラングフォードをトレード。サンアントニオ・スパーズのプレーメーカーであるデリック・ホワイトを獲得。オフェンスでは、チームバスケットとショットクリエーションを状況に応じて使い分けることで、もともと武器であったショットクリエーション能力に安定感が足され、チームは連勝に次ぐ連勝で一気に勝率を上げた。ローテーションプレイヤーを絞ることで、主力選手のプレイタイムが増加し、疲労が溜まることが不安視されたが、大量点差で終わることが多かったため、結果的には終盤で主力選手を休ませることが出来た。最終的には、東カンファレンス2位、ディフェンシブレーティングリーグ1位という好成績でシーズンを終えた。プレイオフでは、1回戦で昨シーズンと同じブルックリンネッツとの対戦となり、接戦が強いられると予想されていたが、ブルックリンネッツ相手に4-0のスウィープで勝利し、前評判を大きく覆す形となった。その間、故障により戦線離脱を余儀なくせれたロバートウィリアムズ3世の代わりにグラント・ウィリアムズがロールプレイヤーとして勝利に大きく貢献した。その後ミルウォーキー・バックス、マイアミ・ヒートを相手に4-3の接戦を制し、NBAファイナル出場を決めた。
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