テイチクとの合併構想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 07:26 UTC 版)
「JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント」の記事における「テイチクとの合併構想」の解説
1990年代前半に、ビクター音楽産業とテイチク(現:テイチクエンタテインメント)を合併して『パナソニックレコード(Panasonic Records)』を作る構想が浮上した。 日本ビクターとテイチクの親会社であった松下電器産業(現:パナソニックホールディングス)は、当時MCAを傘下に収めており、それらを統合することで、国内最大の総合ソフトエンタテインメント会社の設立を目指していた。その一端として、1991年にMCAビクター(後に「ユニバーサルビクター」と改称)をビクター音産の傘下に設立し、国内最大の総合エンタテインメント会社への布石を打った。1989年にコロムビア映画や米国コロムビア・レコードを買収したソニーに対抗しようと画策したものであった。また、テイチク傘下にも「エムシーエー・パナソニック・ミュージック株式会社」を設立していた。 しかし、ビクター・テイチク合併構想は結局頓挫し、1995年にパナソニックはMCA株の大半をシーグラムへ売却。2000年にシーグラムが買収したポリグラム(ポリドール、MME)が社名変更したユニバーサル ミュージック側に吸収され消滅した。その経緯において、2003年まではビクターがユニバーサルの販売を受託していた。 キラーコンテンツが不在のテイチクは経営不振に陥り、1999年に松下から日本ビクターに持株を譲渡されたことで当社専務の飯田久彦を社長に送り込み、社名変更や事業の縮小、社内カンパニーのインペリアルレコードの設立など経営改革を図った。当社とテイチクは15年余り兄弟会社となっており買収の標的とされていたが、2015年4月にエクシングがテイチクを買収(ブラザー工業グループ入り)したことで関係が無くなった。
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