ティベリア式発音の研究資料とは? わかりやすく解説

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ティベリア式発音の研究資料

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 01:17 UTC 版)

ヘブライ語のティベリア式発音」の記事における「ティベリア式発音の研究資料」の解説

現在ヘブライ語文法書説明されている発音方式は、ティベリア式の発音体系ではなく中世フランスラビで、聖書注解者のダヴィド・キムヒ著した文法書記されている体系基づいている。キムヒ体系ではティベリア式の母音記号が「短母音」と「長母音」に分類されそれぞれの母音記号には、セファルディム発音方式基づいた音価定められている(母音記号「カマツ」(אָ) には2種類音価、/a/, /o/ がある点や、シュワー (אְ) の発音は /ɛ̆/) とされている)。 そのため、ティベリア式発音の本来の音韻体系を知るには、様々な文献収集検討することが必要である。以下はその参考資料である。 アレッポ写本などの旧約聖書初期古写本には、古い発音体系を示す記号記入されており、当時どのように聖書ヘブライ語発音されていたかを知る直接証拠となっている。 10世紀ヘブライ語学者アーロン・ベン・モシェ・ベン・アシェルの文法書『声の書』(Sefer haQoloth)や、『読者への指南』(Horayath haQoré)などの10世紀から11世紀頃に著されたヘブライ語文法書また、アブラハム・イブン・エズライェフーダー・ベン=ダーウィード・ハイユージュなどの中世セファルディム文法学者による著作にある発音について明確な説明記述。イブン・エズラやイェフーダー・ベン=ダーウィード・ハイユージュ著作からは、すでにティベリア式発音がその地域発音方式影響されている証拠見られるティベリア式と同時代の他の発音方式、エレツ・イスラエル(イスラエルの地)式や、バビロニア式。当時パレスチナティベリアバビロニアユダヤ人社会では、それぞれの地域方言を基にした発音方式発達させていた。「エレツ・イスラエル式」、「バビロニア式」で使用され母音記号今日では使用されていないティベリア式の母音記号ニクダー」は主にヘブライ文字の「下」に表記されるが、他の2つの方式母音記号は、ヘブライ文字の「上」に表記されているのが特徴である。 カライ派人々によってアラビア文字記され旧約聖書写本。これらの写本では、母音表示ティベリア式の母音記号用いられている。母音長短区別を表すため、アラビア文字長母音を表す子音文字準母音)やスクーン記されており、ティベリア式発音母音長短区別音節構造を知ることができる。 口承によるヘブライ語様々な発音方式中でも特にイエメンユダヤ人ヘブライ語発音や、カライ派発音方式。これら2つ発音方式は、ティベリア式発音同じよう古い発音特徴をよく保持している。

※この「ティベリア式発音の研究資料」の解説は、「ヘブライ語のティベリア式発音」の解説の一部です。
「ティベリア式発音の研究資料」を含む「ヘブライ語のティベリア式発音」の記事については、「ヘブライ語のティベリア式発音」の概要を参照ください。

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