ツアーバス参入と撤退
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 16:25 UTC 版)
「房総エキスプレス」の記事における「ツアーバス参入と撤退」の解説
2000年代以降はバス事業の規制緩和に伴い、都市間ツアーバスが多数運行されるようになった。房総エキスプレスでも都市間ツアーバスに参入し、2011年(平成23年)8月22日より東京湾アクアライン経由で君津バスターミナル・木更津駅東口・木更津金田バスターミナルと東京駅八重洲口を結ぶツアーバスの試行運行を開始、同年11月には増便の上で「東京アクアライナー」の愛称で本格運行へ移行した。平日朝晩のみ往復運行であった。 これは同社が請け負う企業送迎バスの車両送り込みを兼ねて運行開始したもので、都市間ツアーバスとしては珍しく通勤客をターゲットとした経路設定であった。なお、小湊鐵道と小田急シティバスの共同運行による東京湾アクアラインを経由する同名の高速乗合バスとは全く関係ない。 運行開始時から料金は片道800円均一に設定して「800円通勤バス」を謳い、さらに11枚綴り回数券を8,000円(1乗車あたり720円)で販売していた。乗車予約は当初は同社フリーダイヤルまたは公式サイトのメールフォームで予約を受け付けていたが、翌2012年(平成24年)2月よりアクアライナー予約専用サイト(tokyo-aqualiner.jp)がテスト運用を開始し、同年6月に完成してクレジットカードや電子マネー(Suica、iD、Edy)での決済にも対応した。 八重洲便が好調だったため、同年5月16日からは木更津駅東口・袖ケ浦バスターミナル・木更津金田バスターミナルから東京湾アクアライン経由で、品川駅港南口行き・新宿駅西口行き・横浜駅西口(天理ビル前)行きの3ルートを新設した。いずれも料金800円均一、回数券は11枚綴り8,000円とし、同社では「大手高速バス会社の半額以下」と宣伝していた。さらに学割回数券・定期券を導入する計画もあったが、実現前に運行休止となった。 2013年(平成25年)の「新高速乗合バス」制度施行に伴い、房総エキスプレスでは新高速乗合バスへ移行せず、都市間ツアーバスから撤退し「東京アクアライナー」は同年7月31日をもって運行休止した。 詳細は「ツアーバス#新高速乗合バス制度の施行」、「ツアーバス#都市間ツアーバスの終焉」、および「ツアーバス#運行終了したツアーバス」を参照 7月31日をもちましてアクアライナー運行休止しました。長らくご支援、ご愛顧いただきましてありがとうございました。また再開できますよう努力していきます。改めましてご支援ご協力をお願い致します。ありがとうございました。 — 有限会社房総エキスプレス、公式Twitter、2013年8月25日
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