チャッカマン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 01:55 UTC 版)
「東海 (ライターメーカー)」の記事における「チャッカマン」の解説
点火棒「チャッカマン」がとりわけ著名な製品である。 1982年(昭和57年)頃、新田富夫がアメリカ出張に行った際、招待されたバーベキューパーティーをチャッカマン開発のきっかけとしている。そこでアウトドアのような環境下でも安全に着火できる点火具の必要性を感じ、帰国後、100円ライターの生産技術を当時日本国内では高価であった点火棒に応用させることを目指した。1983年(昭和58年)にチャッカマンのファーストモデルとなる「GM-1」を「BBQ」という商品名で主に米国内のみで販売した。2年後の1985年(昭和60年)、改良を加えたモデル「GM-2」を「チャッカマン」として山梨県のみでテスト販売。大きな反響を呼んで急遽全国的に展開することとなった。現在、月間で約80万本が販売され、国内累計2億9000万本、海外を含めると累計5億本を販売したとされる。 「チャッカマン」の名称の由来は、「着火」と「(人を意味する)マン」を組み合わせた造語である。販売当初、アニメ「ガッチャマン」などの「~マン」という名称が広く浸透していたことが背景にあったとしている。現在ではいわゆる「製品代名詞」となっている。コマーシャルメッセージでは多岐川裕美や所ジョージ、5代目三遊亭圓楽を起用していた。 東海では製品の試験基準に「標高別着火試験」を定めており、チャッカマンの新モデルを開発した際や部品の変更があった際は、社員が富士山の5合目まで自動車で登り問題なく着火するか否かを確認している。 2011年(平成23年)以降は経済産業省によって義務付けられたチャイルドレジスタンス機能付きチャッカマンに切り替えての販売を行なっている。法令が改正される前の2010年(平成22年)には先行してチャイルドレジスタンス機能付きライター(アンチャッカブル)を開発しており、ライター分野としては初めてキッズデザイン賞を受賞した。チャイルドレジスタンス機能を付けた当初は「使いづらい」との苦情が殺到したため、高齢者の力でも着火でき尚且つ子供には着火スイッチが見つけにくい仕組みのライターを開発するに至っている。
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