ダルフール問題への取り組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 02:29 UTC 版)
「ジョージ・クルーニー」の記事における「ダルフール問題への取り組み」の解説
クルーニーはダルフール紛争解決を主張している。 クルーニーはワシントンD.C.で行われた2006年のセーブ・ダルフール・コアリション(英語版)で公演した。同年4月。ダルフール難民の現状を捉えたテレビスペシャル『A Journey to Darfur』の製作のためにクルーニーは父と共にチャドとスーダンで10日間過ごした。このドキュメンタリーはアメリカ合衆国のケールブルテレビの他、イギリスやフランスでも放送された。2008年にはDVDが発売され、売上はInternational Rescue Committeeに寄付された。同年9月、彼は紛争の解決策を見つけ、ダルフールの人々を救済するためにノーベル平和賞受賞者のエリ・ヴィーゼルと共に国連安全保障理事会を訪れた。12月、クルーニーはドン・チードルらと共にエジプトと中国を訪れ、両政府にスーダンへの圧力を求めた。 2007年3月25日、クルーニーはドイツのアンゲラ・メルケル首相に対し公開書簡を送り、欧州連合がスーダン大統領のオマル・アル=バシールに「断固たる行動」を取るように求めた。彼は2007年のドキュメンタリー『Sand and Sorrow』でナレーションと共同製作総指揮を務めた。また2007年11月公開のドキュメンタリー映画『Darfur Now』に出演し、ダルフール危機を止めるように世界中の人々に訴えた。2007年12月、クルーニーとドン・チードルはローマで開催されたサミットで平和賞を受賞した。2008年1月18日、国連はクルーニーを同月31日より平和大使に任命することを発表した。 2010年10月に南スーダンへ渡った後、イナフ・プロジェクト(英語版)の共同設立者でNot On Our Watch Projectの戦略アドバイザーでもある人権活動家のジョン・プレンダーガスト(英語版)と共に衛星見張り番プロジェクト(英語版)(SSP)を立ち上げた。SSPはスーダンと南スーダンで新たな内戦の兆候がないか武装組織を監視する。クルーニーとプレンダーガストは2011年5月の『ワシントン・ポスト』で「スーダンで独裁者と踊る」(Dancing with a dictator in Sudan)という記事を共同執筆した。 2012年3月16日、ワシントンD.C.のスーダン大使館前で市民的不服従活動を行い、その際立ち入り禁止区域内に立ち入ったという警官の警告を無視したために拘束され、罰金として100ドルの支払いを余儀なくされた。クルーニーは抗議活動を計画する際に逮捕されることを計算に入れていた。抗議活動にはマーティン・ルーサー・キング三世(英語版)など多くの著名人が参加していた。
※この「ダルフール問題への取り組み」の解説は、「ジョージ・クルーニー」の解説の一部です。
「ダルフール問題への取り組み」を含む「ジョージ・クルーニー」の記事については、「ジョージ・クルーニー」の概要を参照ください。
- ダルフール問題への取り組みのページへのリンク