ゼ100
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 01:42 UTC 版)
「善光寺白馬電鉄ゼ100形気動車」の記事における「ゼ100」の解説
ゼ100は近隣でやはり日車東京支店製のキハ1形キハ1と称するガソリン動車を所有していた上田丸子電鉄丸子線へ譲渡され、キハ300形キハ301となった。もっとも、戦中戦後の燃料不足から気動車として自走することはなく、エンジンを下ろしてサハ代用として使用された。 1948年には相模鉄道から譲受したモハ1形の電装品やブリル76E台車を利用して屋根上の一端にパンタグラフを載せた電車に改造されモハ310形モハ311となった後、1950年7月に上田丸子電鉄で実施された車両番号の一斉改番の際に、60馬力以上70馬力未満の1時間定格出力の主電動機を搭載(3)し、直接制御器搭載(1)、かつ全長が12 m以上13 m未満(2)であったことからモハ3120形モハ3121と再改番された。 なお、この改造に当たっては屋根上にパンタグラフ1基と、両端の中央に独立した筒型の前照灯灯具を前後各1組ずつ搭載した程度で、車体についてはそれほど大きく手を入れていない。 同車はその後、1955年に西丸子線に残存していた老朽2軸単車を淘汰するため同線へ転属、1961年の水害による同線休止で別所線へ再度転属となり、1969年まで同線で使用された。この間、時期は不詳ながら上半分クリーム・下半分濃紺の新塗装に塗り替えられている。 1969年の丸子線廃止に伴う余剰車両の別所線転属で収容力の小さなモハ3121は他の気動車改造電車共々廃車されることとなり、除籍された。しかし、その車体は上田原の車庫に倉庫代用として長く置かれ続け、最終的に1990年代までその姿をとどめた後、解体処分された。
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