セーケシュフェヘールヴァール_-_ソンバトヘイ線とは? わかりやすく解説

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セーケシュフェヘールヴァール - ソンバトヘイ線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/30 03:12 UTC 版)

セーケシュフェヘールヴァール - ソンバトヘイ線
セーケシュフェヘールヴァール - ソンバトヘイ線の路線図
路線番号 20
路線総延長 169 km
軌間 1435 mm
電圧 25000 V / 50 Hz(交流
最高速度 120 km/h
停車場・施設・接続路線
B-Sz線、BP-Sz線P-Sz線
セーケシュフェヘールヴァール
Sz-K線Sz-Gy線
道路7号・8号
4.6 シャールペンテレ
8.1 シャールセントミハーイ
フェイェール県 / ヴェスプレーム県
15.3 チョール=ナダシュドラダーニ
道路8号
20.1 イノタ
イノタ産業団地方面
21.9 ヴァールパロタ
27 ペートフュルドェー
31 オェスキュ
旧レプシェーニ - ヴェスプレーム線
37 ハイマースケール
45 ヴェスプレーム
ジェール - ヴェスプレーム線
54 マールコー
59 ヘレント
65 セントガール
73 ヴァーロシュロェード
75 ヴァーロシュロェード・キシュロェド
81 アイカ
82 アイカ・ジャールテレプ
93 デヴェチェル
98 ソムローヴァーシャールヘイ
102 テュシュケヴァール
105 カラコーソェールチェック
109 ケルタ
ヴェスプレーム県 / ヴァシュ県
バヤーンセニェ - ボバ線
114 ボバ
117 ネメシスシュコチ
ジェール - ツェルデメルク線
125 ツェルドェモェルク
128 ケメネシュミハーイファ
134 ナジュマロス
137 Ostfiyasszonyfa
146 シャールヴァール
ヘジェシュハロム - ソンバトヘイ線
153 ポルパーツ
162 ヴェープ
K-Sz線、S-Sz線
170 ソンバトヘイ
Sz-StG線Sz-N線

セーケシュフェヘールヴァール - ソンバトヘイ線ハンガリー語: Székesfehérvár–Szombathely-vasútvonal)は、ハンガリー国鉄の鉄道線の名称である。路線番号は20

歴史

ドナウ川ムール川を結ぶ鉄道建設プロジェクトは1860年代に表面化されたものの、ハンガリー国内の他のプロジェクトと同じく数年後に実行された。1867年ラープ - グラーツ区間の鉄道路線が通信相ミコー伯爵の起案書で議題となった。ブダペスト方面の鉄道路線のプロジェクトが加えて、ハンガリー通信省は二つの路線について金融機関と協商した。1868年12月通信省は帝国議会の議決とともにハンガリー西部鉄道(Magyar Nyugaty Vasút, MNyV)と鉄道建設契約を締結した[1]。建設許可は本線セーケシュフェヘールヴァール - 国境線区間とジェール - キシュツェル(ツェルドェモェルク)区間について与えられて、工事はすぐに開始された。1871年10月1日に列車運行はジェール - キシュツェル区間およびキシュツェル - ソンバトヘイ区間で開始された。1872年8月9日にセーケシュフェヘールヴァール - ヴェスプレーム区間、また同年10月3日にヴェスプレーム - キシュツェル区間がそれぞれ開通された[1]

運行形態[2]

特急「インターシティ(IC)」

  • ゲチェイ号: ブダペスト - セーケシュフェヘールヴァール - アイカ - ザラエゲルセグ
  • ツィタデッラ号: ブダペスト - セーケシュフェヘールヴァール - アイカ - リュブリャナ
    2時間に1本の運行。セーケシュフェヘールヴァール以東は30号線に、アイカ以西はボバの短絡線経由で25号線に直通する。エシュキュ、ハイマーシュケール、デヴェチェルを通過し、ボバは経由しない。
    過去の運行形態
    2016年以前は、下記3種別に分かれていた。
    • インターシティ(IC)「ゲチェイ」号: 一日1往復の運行。ヴァールパロタとペートフュルデーを通過していた。
    • インターシティ(IC)「ヘテーシュ」号: 休日(夏季を除く)のみ、ブダペスト方面片道1本のみの運行。ハイマーシュケールとエシュキュにも停車していた。
    • 特急(O): 2時間に1本の運行。ザラエゲルセグ発着系統(現在のバコニ号)と併結していて、ハイマーシュケール、エシュキュ、デヴェチェル、ボバにも停車、ボバでザラエゲルセグ方面の車両と切り離していた。
    2016年末に、特急(O)は、原則ハイマーシュケールとエシュキュ通過となった。
    2019年末に、特急のうち、ボバ以東で併結されるそれぞれの系統が独立し、それぞれインターシティ(IC)に格上げとなった。デヴェチェルとボバが停車駅から外され、以前からあるインターシティ(IC)も停車駅が統一された。

  • バコニ号: ブダペスト - セーケシュフェヘールヴァール - ソンバトヘイ
    2時間に1本の運行。セーケシュフェヘールヴァール以東は30号線に直通する。エシュキュ、ハイマーシュケール、デヴェチェルに停車する。なお、ブダペスト - ソンバトヘイ間は、ジェール経由(1号線)の列車も運行されており、そちらの方が所要時間が短い。
    過去の運行形態
    2016年以前は、特急(O)として運行していた。また、ザラエゲルセグ発着系統(現在のゲチェイ号)を併結していた。一部、ショムローヴァーシャールヘイ、カラコーセルチェク、ツェルデメルク以西の各駅に停車する列車もあった。
    2016年末に、原則としてハイマーシュケールとエシュキュ通過となった。
    2019年末に、ボバ以東で併結されるそれぞれの系統が独立し、それぞれインターシティ(IC)に格上げとなった。この時、ハイマーシュケールとエシュキュは再び停車となった。
    2023年度より、ショムローヴァーシャールヘイとカラコーセルチェクは全列車通過となり、ツェルデメルク以西も全て特急運転する様になった。

  • ケークフッラーム号: ブダペスト - ボバ - ソンバトヘイ 【夏季運行】
    夏季のみ運行。ブダペスト南駅 - ボバ - ソンバトヘイ間に、一日1往復運行する。金・土曜には西行が、土・日曜には東行が1本ずつ増発される。ボバ以東は25号線に直通する。時期によってはエクスプレス(Ex)の種別となる。
    2020年以前は区間特急(S)として、夏季は曜日によらず一日1往復運行していた。

特急「エクスプレス(Ex)」

  • レトロイストリア号: (ブダペスト → ) ヴェスプレーム → アイカ → コペル 【夏季運行】
    夏季限定で、一日片道1本のみの運行。ヴェスプレーム以東は普通列車に併結される。アイカ以西は25号線に直通する。ヴェスプレーム以西はアイカにのみ停車し、アイカからザラセンティヴァーンまでノンストップとなる。
    2022年以前は、ボバ以東で普通列車に併結されていて、20号線内は各駅に停車していた。2023年度は、アイカ以西で普通列車に併結されていた。
  • レセンツェ号: ケストヘイ - ツェルデメルク - ソンバトヘイ 【夏季運行】
    夏季は毎日、秋は土曜・休日のみ、一日1往復の運行。ツェルデメルク以東は、ボバを通過し25号線に直通する。途中、ツェルデメルクとシャールヴァールにのみ停車する。
    過去の運行形態
    2020年以前は特急(Gy)の種別であった。
    2021年度に、区間特急(S)に種別が変更され、夏季のみ一日2往復に増発された。
    2022年度に、普通列車に格下げとなった。
    2023年度より、再び区間特急(S)として運行する様になり、一日1往復に減便となった。レセンツェの愛称名が与えられた。
    2024年4月のダイヤ改正で、種別が特急(Ex)に変更となった。

快速「インターレーギオー(IR)」

  • ラーバ号: ソンバトヘイ → ツェルデメルク → ブダペスト 【日曜運行】
    日曜日のみ、週に片道1本のみの運行。特急と同じ停車駅で運行する。ツェルデメルク以北10号線に直通する。
    2021年以前は、現在と同じ停車駅ではあるが、普通列車として運行していた。ラーバの愛称名は2024年9月よりつけられた。

普通

下記3系統に分かれる[3]

  • ブダペスト - セーケシュフェヘールヴァール - ヴェスプレーム ( - ツェルデメルク)
    平日一日4.5往復、休日一日1-3往復の運行。日曜の西行1本、土曜の東行1本を除き、セーケシュフェヘールヴァール以東は30号線に直通する。また、平日1.5往復、休日1往復がアイカまで直通し、うち東行1本はツェルデメルク始発となる。ヴェスプレーム - アイカ間ノンストップ。深夜のアイカ行片道1本は、夏季にコペル行の車両を連結し、ボバ以南25号線に直通している。
    2022年度以前は、平日一日5往復、休日一日2.5往復の運行であった。ブダペストへの直通は平日4往復、休日1.5往復であった。ヴェスプレーム以西は一日1往復がツェルデメルクまで直通し、セントガールも含めて各駅に停車していた。
  • (ヴェスプレーム - ) アイカ - ツェルデメルク
    一日5.5往復の運行。上記ブダペスト発着列車と合わせて一日6往復の運行となる。西行片道1本のみがヴェスプレーム始発となり、アイカ以東はノンストップとなる。春・夏の土曜・休日限定で、アイカ止まりのうち一日2往復がヴェスプレームまで運行し、各駅に停車する。
    過去の運行形態
    2019年以前は、ヴェスプレーム - ツェルデメルク間に、一日4往復の運行であった。セントガールも含めて各駅停車であった。
    2020年度以降、下記ツェルデメルク以西の列車と直通を開始した。
    2023年度より、一日5.5往復に増発された一方、大部分がアイカ - ツェルデメルクのみの運行となった。アイカ以東は一日片道1本(春・夏は2.5往復)となり、春・夏の2往復を除きツェルデメルク - アイカはノンストップとなった。

  • ツェルデメルク - ソンバトヘイ
    平日1-2時間に1本、休日2時間に1本の運行。平日の一部はポルパーツとヴェープを通過する。西行一日1本に限り、10号線から直通する。
    過去の運行形態
    2019年以前は、5往復が、ツェルデメルク以北10号線に直通していた。
    2020年度以降、ヴェスプレームへ一日4往復が直通する様になった。10号線との直通は取りやめられた。
    2021年度に、10号線との直通列車が、西行一日1本に限り復活した。この列車は、特急と同じ停車駅で運行していた。
    2023年度より、再びツェルデメルクで系統が分離された。また、6月より、ジェール始発の列車が各駅停車となった。


過去の運行種別

  • 特急(O)
    • ブダペスト - セーケシュフェヘールヴァール - ヴェスプレーム
      2時間に1本運行していたが、時間帯により4時間間隔が空くこともあった。セーケシュフェヘールヴァール以東は30号線に直通していた。各駅に停車していた。
      2017-2019年に運行していた。2019年末、ブダペスト - ボバ間の実質的な増発に伴い、インターシティ(IC)バコニ号に吸収される形で消滅した。

駅一覧

以下では、ハンガリー国鉄20号線の駅と営業キロ、停車列車、接続路線などを一覧表で示す。

  • 種別
    • IC:特急「インターシティ」  ※ブダペスト行「イストリア」号を含む
    • IR:快速「インターレーギオー」  ※ブダペスト行「イストリア」号を含む
    • Sz:普通   ※コペル行「イストリア」号、および10号線直通列車を含む
  • 停車駅
    • 印:全列車停車
    • 印:大部分停車、一部通過
    • 印:半数停車、半数通過
    • 印:大部分通過、一部停車
    • |印:全列車通過
路線名 駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ IC IR Sz 接続路線 所在地
20 セーケシュフェヘールヴァール駅 - 0  

5号線(コマーロム方面)
29号線(タポルツァ方面)、30号線(バラトンセントジェルジ方面)
44号線(プスタサボルチ方面)、45号線(シャールボガールド方面)

フェイェール県 セーケシュフェヘールヴァール郡
ヴァールパロタ駅 22 22     ヴェスプレーム県 ヴァールパロタ郡
ペートフュルデー駅 5 27    
エシュキュ駅 4 31    
ハイマーシュケール駅 6 37     ヴェスプレーム郡
ヴェスプレーム駅 8 45   11号線(ジェール方面)
マールコー駅 9 54    
ヘレンド駅 5 59    
セントガール駅(休止中 *1)   (65)    
ヴァーロシュレード駅 14 73     アイカ郡
ヴァーロシュレード・キシュレード駅 2 75    
アイカ駅 6 81    
アイカ・ジャールテレプ駅 1 82    
デヴェチェル駅 11 93    
ショムローヴァーシャールヘイ駅 5 98    
テュシュケヴァール駅 4 102    
カラコーセルチェク駅 3 105    
ケルタ駅 4 109    
ボバ駅 5 114 25号線(ザラエゲルセグ方面) ヴァシュ県 ツェルデメルク郡
ネメシュコチ駅 3 117  
ツェルデメルク駅 8 125 10号線(ジェール方面)
ケメネシュミハーイファ駅 3 128  
ナジシモニ駅 6 134  
オシュトフャシュソニファ駅 3 137   シャールヴァール郡
シャールヴァール駅 9 146  
ポルパーツ駅 7 153 16号線(ブダペスト方面)
16 ヴェープ駅 9 162   ソンバトヘイ郡
ソンバトヘイ駅 8 170

15号線(ショプロン方面)、17号線(ペーチ方面)
18号線(ケーセグ方面)、21号線(セントゴトハールド方面)

(*1): 2022年12月より休止[4]

外部リンク

出典

  1. ^ a b Joseph Gonda (1898) (ドイツ語). Das Eisenbahnwesen in Ungarn seit 1867. Geschichte der Eisenbahnen der Österreichisch-Ungarischen Monarchie. Band 3. Wien / Teschen / Leipzig: K. Prochaska. p. 395. https://archive.org/details/geschichtedereis03aust/page/n5/mode/2up 
  2. ^ 2015-2016. évi vasúti menetrend (ハンガリー語)
  3. ^ Aktuális menetrend: Székesfehérvár – Szombathely” (ハンガリー語). Győr-Sopron-Ebenfurti Vasút Zártkörűen Működő Részvénytársaság. 2025年5月30日閲覧。
  4. ^ Szentgál

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