セントレアモデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 07:35 UTC 版)
「トヨタ・i-REAL」の記事における「セントレアモデル」の解説
2009年6月18日、中部国際空港・トヨタ自動車の連名で6月27日より中部国際空港で実運用を開始することが公表された。実用化を計画し、約3年前から走行試験および操作・接客訓練を繰り返してきたという。トヨタはi-REALを無償提供する見返りに走行データを回収し、将来の販売に繋げるのが狙い。案内業務用に1台、警備業務用に3台を配備する セントレアモデルは従来のi-REALをベースに開発し、用途別に装備・仕様を変えている。案内業務用「Ann(アン)」には空港バックパックを搭載。この中にはパンフレットやパソコンを搭載し、無線LANを通じて業務連絡を行う。警備業務用の「Kei(ケイ)」は屋根付きで自動体外式除細動器(AED)を装備する。航続距離は1回の充電で約30km。最高速度は時速約30km/hだが、空港内では平常時は時速最高6km/h(歩行モード:3km/h、走行モード:6km/h) 、緊急時には15km/hに制限する。 操作系はドライブコントローラを前に倒すと「前進」、後ろに倒すと「ブレーキ」(もしくはグリップを握ると「緊急停止」)、左右に倒すとステアリングを切ることが出来る。バックは左手操作パネルの「R」ボタンを押すことにより可能。歩行モード時にはその場での旋回(信地旋回)が可能だが、走行モード時には走行速度にあわせて旋回半径を変化させる制御をしている。搭載センサとしては、ジャイロセンサを搭載し、段差があっても車体が傾かないように制御している。また、車体の外周にセンサを配置し、周囲に人が居る場合には自動的に停止するモードを備えている。電気モーターではエンジンのような騒音が無く、周囲が車両の接近を認識し辛いため、走行中は風鈴のような「音」を出すようにしている。
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