スロウハイツの住人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/31 21:06 UTC 版)
「スロウハイツの神様」の記事における「スロウハイツの住人」の解説
スロウハイツに住む人物たちは皆、「チヨダ・コーキ」のペンネームをもつ公輝を始め、「スー」、「エンヤ」、「ハイパークール」、「マサくん」等、作中カタカナで表記されたことのある別名を持っている。 赤羽環(あかばね たまき) 人気脚本家にしてスロウハイツの家主。自身スロウハイツの3階に暮らしている。大学生の頃、ある有名脚本家が引退する際に後継者を募集。これに環は応募し、見事その後釜の座を勝ち取った。チヨダ・コーキの大ファンである。負けん気が強く、これでもかというほど反骨精神に富んでいる。きれいな水で作った日本酒が好き。 チヨダ・コーキの作風を真似る作家、「鼓動チカラ」に猛烈に反発する。写真家の芦沢理帆子と知り合いである。妹桃花がいる。 千代田公輝(ちよだ こうき) スロウハイツ202号室に住む。中高生に大人気の作家。「チヨダ・コーキ」のペンネームで高校2年生のときに代々社のノベル新人賞を受賞し、以降「チヨダブランド」としてヒット作を量産し続ける。10年前に、熱狂的ファンが彼の作品を模倣した殺人ゲームの事件を起こした影響で、3年間休筆していた。自称「被害妄想」病。家族以外の人間が作った料理が食べられない。高額納税者にも関わらず服装には無頓着で、Tシャツの襟元が茶色に染まるまで同じものを着ていたりする。 猫背で手足が長く、エヴァンゲリオン初号機のような姿勢である。ファンたちからは「コウちゃん」と呼ばれる。 狩野壮太(かのう そうた) 児童漫画家を夢見る青年。誰も苦しまず、悲しまない世界観を描こうとするあまり、出版社への持ち込みもなかなかうまくいかない。スロウハイツ101号室に住む。 狩野が毎回持ち込みをしている漫画雑誌、『ケラケラコミック』のモデルは、小学館の『コロコロコミック』であると推測される。 長野正義(ながの まさよし) 狩野の親友。映画製作会社に勤務し、映画監督を志す。しかし、撮る映画になかなか感情を込められず、評価されない。 スロウハイツ102号室に居住。森永すみれと交際している。 森永すみれ(もりなが すみれ) スロウハイツ103号室に住む。料理が得意で、スロウハイツ内でお祝いがあるとその腕を振るう。映画館でバイトをしつつ絵を描いている。正義から「スー」と呼ばれ始め、スロウハイツ内ではその呼び名が定着している。彼氏の髪を切ることが好き。 黒木智志(くろき さとし) 代々社の雑誌『週刊少年ブラン』の編集長を務める。203号室に住むが、出版社の近くにある別宅で寝ることも多い。狩野から「ハイパークール」と称され、仕事のためにすべてを捧げるような面も。チヨダ・コーキの売り出しを一手に引き受けている敏腕編集者。独身。 円屋伸一(えんや しんいち) 環の高校からの親友。201号室に住み、密かに漫画家を目指していたが、環をライバル視するあまり、スロウハイツを出て行ってしまった。狩野たちからは「エンヤ」と呼ばれる。 加々美莉々亜(かがみ りりあ) エンヤが出て行ったあと、201号室に入居した、自称小説家にしてチヨダ・コーキのファン。ロリータの服装に身を固め、公輝の部屋に入り浸る。
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