スト突入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 23:35 UTC 版)
同日夕、法学部生約300人がストライキ権確立を宣言して三号館を占拠してバリケードを構築したのを皮切りに、日大全共闘は無期限ストに突入した。公認の学生会は日大全共闘の扱いを巡って学部間で対立して機能不全に陥り、6月13日に中央委員会が学生会連合の解散を宣言した。日大のバリケードは、右翼の襲撃に備えて「学園闘争史上最強」と呼ばれるまでに強化されていった。 大学当局は、経理公開や大学近代化をうたう大学改革案を発表し、夏休みを繰り上げたり父兄やOBに働きかけるなどして、大衆団交要求を拒絶しながら沈静化を図ろうとしたが、7月10日に国税局が「日大職員2012人が3年間で総額19億3000万円が課税を逃れたヤミ給与の支払いを受け、個人のヤミ給与の最高額は1億5000万円」とする新たな調査結果を発表した。古田会頭は記者会見で反省する素振りを見せず、世間を呆れさせた。 同月、強い批判を受けた大学当局は予備折衝を申し入れたが、「右翼団体より、大衆団交の名称だけは用いるなと、本学に申し入れがある」として古田会頭は「全学集会」の名称にすることを頑なに求めた。日大全共闘側はこれに激怒し、法学部1号館大講堂で「大衆団交」を8月4日に行う約束を呑ませた。しかし、直後に行われた届出デモでは警察の規制を受けて負傷者と逮捕者を出し、学生らは「当局は団交に応じるふりをしていながら、一方で機動隊の出動要請を出したのか?」と不満を更につのらせた。 古田会頭は、乗っていたタクシーを学生に取り囲まれた事件を理由に、安全の保証がされていないとして大衆団交の無期延期を通達した。大衆団交が行われるはずだった8月4日、法学部本陣に数千人の学生が集まり抗議集会を開き、 全理事の総退陣 検閲制度の廃止 検閲の全面公開 集会の自由を認めよ 不当処分白紙撤回 のスローガンを決議した。
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