スカイチームの特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 14:23 UTC 版)
北アメリカでは、世界最大規模の航空会社であるデルタ航空が加盟している。 ラテンアメリカでは、アルゼンチンを拠点とするアルゼンチン航空、メキシコを拠点とするアエロメヒコ航空が加盟している。 ヨーロッパ(CIS諸国含む)では、KLMオランダ航空、アエロフロート・ロシア航空、エア・ヨーロッパ、エールフランス、タロム航空、チェコ航空、ITAエアウェイズの計7社が加盟しており、有償旅客キロでは最大のシェアを獲得している。 アジアでは、厦門航空、大韓航空、チャイナエアライン、中国東方航空、ベトナム航空、ガルーダ・インドネシア航空の6社が加盟しており、特に東アジアで大きなシェアを獲得している。ただし、中国南方航空は2018年12月31日付けでスカイチームを脱退したため、中国の加盟会社は中国東方航空と厦門航空の2社となっている。 日本の航空会社はまだ加盟した例がない。日本エアシステム(JAS)やスカイマークの加盟の話がかつて存在していた。 日本航空(JAL)については、ワンワールド加盟前にも話があったほか、同社の経営破綻後にも、デルタ航空と提携先を変えてワンワールドよりも大規模で乗客数も多いスカイチームへ移籍しようという社内の意見が強く、国土交通省も移籍を後押ししていた。移籍に伴う諸費用についても、デルタ航空がコンピュータシステム改修費用や移籍による減収分の補償などの支援を呼び掛けていたが、再建にあたって会長に就任した稲盛和夫の判断により移籍は取りやめとなった。共同運航などで長年アメリカン航空と築いた関係は簡単に打ち切るべきではないという経営哲学、移籍に伴うシステムなどのトラブルの懸念、日航とデルタが提携すると日米間の空路のシェアが六割を超えるという独占禁止法上の問題などが要因と報道されている。JALマイレージバンク(JMB)の提携先にはスカイチームの加盟航空会社がいくつか存在する。 また、スカイマーク経営破綻後の再建スポンサー選定にあたり、デルタ航空を中心としたグループが意欲的に活動していたが、全日本空輸(ANA)がスポンサーとなった。 西アジア(中東)では、サウディアとミドル・イースト航空が加盟している。 オセアニアでは、アライアンス設立以来加盟会社がない。ただし、オセアニア方面の路線自体はアルゼンチン航空、ガルーダ・インドネシア航空などいくつかの航空会社がカバーしている。 アフリカでは、ケニア航空が加盟している他、エールフランスが旧植民地諸国を中心に幅広い路線網を持っている。
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