スイス・ユニオン銀行(1862-1998)
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「UBS」の記事における「スイス・ユニオン銀行(1862-1998)」の解説
ヴィンタートゥール銀行 1862年 トッゲンブルガー銀行 1863年 1862年、チューリヒ州の都市ヴィンタートゥールにヴィンタートゥール銀行(英語版)が設立。当初の資本金はスルザー家などの拠出で500万スイスフランであった。このヴィンタートゥール銀行の設立が現在のUBSの礎石とされており、同銀行設立の1862年がUBSの公式な設立日となっている。当時16,000ほどの人口を抱えていたヴィンタートゥールは、19世紀後半の北東スイス工業の中枢のひとつであった。従来のスイスの産業は比較的小規模で大きな銀行の必要性は認められなかったが、工業や鉄道業などの発展により各プロジェクトが大規模化し、この変化によって生まれた必要性からあちこちで銀行が設立されるようになった。ヴィンタートゥール銀行は特にスイス国鉄(現SBB)の拡大と建設のために重要な役割を果たしていた。ヴィンタートゥール銀行設立の翌1863年には同じくスイス、ザンクト・ガレン州の町リヒテンシュタイグにてトッゲンブルガー銀行(英語版)が資本金150万スイスフランで設立され、地域経済に貢献する。ヴィンタートゥール銀行とトッゲンブルガー銀行は1912年に合併し、1998年まで続くことになるスイス・ユニオン銀行が誕生。1912年の合併以来、スイス・ユニオン銀行は1945年のチューリヒへの本店移転、翌46年のニューヨーク駐在員事務所開設などを経て1962年には資産規模でスイス最大の銀行となっていく。1966年に東京に駐在員事務所を、67年にロンドンに最初の海外支店を開設、1972年には東京支店を設立。1986年には大阪に駐在員事務所を開設し、英国のフィリップス・アンド・ドリュー証券会社を買収。1988年には東京証券取引所に上場した。1991年には米国のチェース・インベスターズを買収。1992年には香港にユニオンバンクセキュリティーズを設立。1997年にスイス銀行コーポレイションとの合併計画を発表した。
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