システムの拡張
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/05 08:36 UTC 版)
「サンフランシスコ市営鉄道」の記事における「システムの拡張」の解説
ミッション・ベイのカルトレイン・ディーポとヴィジテーション・ヴァレー、ベイビュー/ハンターズ・ポイントを結ぶ6番目のライトレール路線の工事は、2006年12月に終了した。「Tサード・ストリート(T Third Street)」と名付けられたこの新路線は、地上に地下と同じく高いプラットフォームを設けた19駅で構成されている。 このTラインはさらに延伸・建設中である。「セントラルサブウェイ(Central Subway)」と名付けられたこの計画は、モスコーネ・センター、マーケットとストックトンの交点、ユニオンスクエア、そしてチャイナタウンに地下駅を設置する予定であり、2018年頃の完成を目指し建設中。ノースビーチとフィッシャーマンズワーフ、あるいはマリナ地区とプレシディオへの延伸計画も、次の段階の構想として存在する。このプロジェクトは14億ドルの予算が見込まれている。この案にある地下路線における重大な問題は、Market Streetにあるミュニ・メトロの既存の駅よりも、計画の駅は短く狭くなってしまうことである。利用者数の予測では、この路線は開業しても、それ以降一切、あるいは少ししか収容定員数を増やせないとしている。活動家の中には、そうした長期計画は市民の財産で訪問者・観光客のニーズに応じているものであり、Muniの資産はGeary通り沿いに人口の密集したリッチモンド地区まで結ぶ7番目のライトレール路線に使われるべきだ、と批判する者もいる。現在、バス・ラピッド・トランジット(BRT)がGeary通り沿いに計画されている。 計画されている小規模な変更には以下のようなものがある。 「22 Fillmore」のルート変更 「30 Stockton」か「45 Union-Stockton」をミッション・ベイが開発された後にそこまで延伸する 歴史的路面電車の「E Embarcadero」線(新規)を、Embarcadero沿いにフィッシャーマンズワーフからカルトレインの駅まで(将来的にはミッション・ベイまで)敷設する 市内いくつかの地域へトロリーバス路線を延伸する計画には以下のようなものがある。 「14 Mission」をデーリーシティのBART駅まで延伸 「6 Parnassus」をWest Portal駅まで延伸 「33 Stanyan」をポトレロ・ヒルを越えてThird Streetまで延伸 「45 Union-Stockton」をプレシディオのLetterman Digital Arts Centerまで延伸 「24 Divisadero」をハンターズ・ポイントの前造船所まで延伸 その他、ディーゼルバスを電化する計画には、「9 San Bruno」、「10 Townsend」、「47 Van Ness」、「2 Clement」、「27 Bryant」、「43 Masonic」、「71 Haight-Noriega」がある。「10 Townsend」についてはポトレロ・ヒルを越えてSan Francisco General Hospitalへの延伸も合わせて行われると考えられる。 Muni車両の平均速度は、渋滞の多発化によって年々ゆっくり遅くなっており、今ではたったの時速13キロメートルにしかなっていない。それを解決するために、Muniは輸送車両が市内をもっと速く移動できるような計画を立ち上げた。2006年5月に立ち上がった「Transit Effectiveness Project」は、Muniシステム全体を総合的に見て、より速くより信頼の置けるサービスを提供するためにはどのサービスを増強・縮小改編すればよいかを考えるものである。最後に同様の総合的な見直しが行われてから早25年が経っており、以来人々の移動パターンは変化し、渋滞は増え、運営コストはかさみ、定時運行も難しくなってきた。自動乗客計測装置は、乗客がどこで乗ってどこで降りるのかという正確な実態を把握するのに役立つだろう。加えて、Geary通りとVan Ness通りには前述のBRTが導入される予定である。
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