コンバットシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/12 04:43 UTC 版)
「19 (ゲーム)」の記事における「コンバットシステム」の解説
コンバットモードは本作の最大の特徴であり、ゲームの攻略上も重要なウェイトを占めている。 コンバットモードではユニットが擬似ヘックス上に配置され戦闘指示を与える。ユニットに可能な指示は、「移動」、「射撃移動」、「格闘遊撃」、「休息」の4つ。 プレイヤー及びコンピューターの操作する四人の将軍にはそれぞれ際立った特色がある。上記の戦闘指示において配下の兵士が行う行動の範囲や効果が異なり、それが得意とする戦法や有利な戦場に大きな影響を及ぼす。例えば、ダリウス率いる「山の軍」は格闘を正面左右両側に対して行うことが出来、かつ相手にヒットした時の威力が大きい反面射撃は苦手、ソニア率いる「水の軍」は格闘射撃ともに比較的威力が小さい代わりに8の移動量を持つ、などである。 以下に、最も標準的なバランスの勢力である、サイモン率いる「森の軍」の兵士の場合の戦闘指示の詳細を記す。 「移動」 - 何もしない移動。移動量5。 「射撃移動」 - 左手に持った銃で左120度の範囲で指定した方角を射撃してから移動。移動量4。 「格闘遊撃」 - 右手の剣を使い、移動途中で敵が右120度の範囲に入ったら攻撃。移動量4。 「休息」 - 戦闘を行った際に消費する「パワー」のパラメーターが少し回復する。 この移動量の中には「向きを変える」という動作も含まれる。ヘックス1マス分である60度の旋回が移動量1で、後ろを向くには移動量3。また後退は移動量2。ちなみに味方のいるマスは通過はできるが停止できない。敵と同じマスで停止する事は許される。 両軍のユニットに指示が与えられると一斉にリアルタイム行動を開始し、次のターンとなる。リアルタイムであるから狙った相手に攻撃が当たる前に相手が移動する事もあるし、格闘狙いで突撃したら左側に回られた、というようなシチュエーションもありうる。旋回コストの高さと攻撃方位の制限から、敵の移動予測が非常に重要となっており、戦術性の高さと緻密さでは現在のリアルタイムストラテジーを凌ぐ部分もあるといえるだろう。 各エリアのマップは移動や射撃の障害となる多彩な地形で構成され、エリア毎に大きくバランスが異なる他、「夜」の戦闘では相手の位置も移動や射撃による索敵を行わなければ知る事ができず、より複雑な推測と戦術の組み立てが必要になる。 ちなみに、本作のように事前に行動を予約しておき各ユニット同時に行動を処理する戦闘システムは、プロット式と呼ばれ、幾つかのウォー・シミュレーションボードゲームやTRPGで採用されている。そのため、必ずしも本作のオリジナルとは言えないが、コンピューターゲームでの採用は稀である。 戦闘終了後にはリプレイが付属しており、戦闘の展開を振り返ることができる。
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