コストの高さ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 03:31 UTC 版)
ガソリンとハイブリッドとの両者をラインナップする同車種で比較した場合、車両価格には大きな隔たりがある。技術が未熟であった頃は、その価格差が2倍に達するケースもあった。現在でもストロングハイブリッドなら数十万円もの差になりがちであるが、マイルドハイブリッドなら差額10万円以内で買えるものもあり、メーカーや機構、車種によって大きく異なる。 また上の「環境負荷の増大」でも述べたように、ハイブリッド車には(駆動用)バッテリーの交換費用など、ガソリン車にはないコストの発生や内燃車とEVの両方の機構を持つという性質上、廃棄時に掛かるコストは重くなる。 一般的なストロングハイブリッドを採用する、Cセグメントセダンのトヨタ・カローラ(E21#型)を例として、購入時の差額を燃料費の差額だけで回収することを検討した場合、費用と期間の計算を下記表に示す。表中の各値はいずれも2020年5月当時の メーカー公表値 を元にしている。各種点検・整備にかかわる費用やエコカー減税、その他の減税・免税・割引制度等については考慮していないが、それらを含めるともう少し差が縮まる可能性はある。 グレード車両価格車体差額燃費(WLTC総合)ガソリン単価年間走行距離年間の燃料費年間の差額差額回収に要する年数ハイブリッド(ZWE211) W×B(2WD) 2,750,000円 434,500円 25.6km/l 140円 10,000km 54,687円 41,203円 10.5年 ガソリン(ZRE212) W×B(1.8L/CVT) 2,315,500円 - 14.6km/l 95,890円 - - ガソリン単価を140円/L、年間の走行距離を10,000kmとした試算 なお比較はあくまで一例であり、コンパクトカーのようにガソリン車の燃費が良いほど差額回収にはより多くの時間・距離が必要となり、逆に大型車のようにガソリン車の燃費が悪いほど時間・距離は短くなる。
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