コルタンを巡る問題とは? わかりやすく解説

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コルタンを巡る問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/11/18 00:38 UTC 版)

コルタン」の記事における「コルタンを巡る問題」の解説

詳細は「紛争鉱物英語版)」および「:en:Mining industry of the Democratic Republic of the Congo」を参照 コルタンを巡る問題としてはコンゴ民主共和国東部における違法採掘が有名で、2001年国連安全保障理事会提出された「コンゴ民主共和国天然資源やその他資源不法採取についての専門委員会Panel of Experts on the Illegal Exploitation of Natural Resources and Other Forms of Wealth of the Democratic Republic of the Congo)」の報告書によればコンゴ隣国ルワンダウガンダブルンジ武装勢力コルタンなど天然資源不正に採掘し、それによって得られ利益武装勢力資金源となっており、これがコンゴにおける紛争ウガンダ内戦英語版)、ブルンジ内戦英語版)、ルワンダ紛争第一次コンゴ戦争第二次コンゴ戦争)を長期化させているという。 武装勢力コンゴ国内支配権握っている地域は主に鉱山地域であると言われていることや、コンゴ東部コルタン輸出ルワンダ企業のSOMIGLが握っているという外形事実を見ると、それなりに説得力がある。一方報告書において非難の的となったルワンダなどは「報告書不正確である」、「天然資源採掘紛争の原因ではなく結果である」と反論している。 その他の問題としては、コルタン採掘方法鉱床掘って泥水の中で沈んだコルタンより分けるという特に技術を必要としない原始的方法で行うこともあって、採掘一部児童労働によってなされているという人道上の問題や、採掘の際に森林乱伐採し、ゴリラゾウサイなどを食用のために殺す(その肉はブッシュミート呼ばれる)などして、生態系荒らされているという環境問題発生している。 そのため、中部アフリカ産出されコルタン取扱い禁止する企業米部メーカーKemet、Nokiaなど)も出ているが、多く段階経て市場供給されるコルタンコンゴ産出のものかそうでないかを判別するのは難しいとされているうえ、既にコンゴから多くコルタン盗掘され世界中携帯電話ノートパソコン中に入っている現状では遅すぎるという声もある。その一方でコルタン地元経済の発展助け経済再建可能性持っている考え社会的・環境的に信頼できる筋で採掘されコンゴコルタン市場作ることに積極的な企業もある(Vodafoneなど)。

※この「コルタンを巡る問題」の解説は、「コルタン」の解説の一部です。
「コルタンを巡る問題」を含む「コルタン」の記事については、「コルタン」の概要を参照ください。

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