イネヴァタブル
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イネヴァタブル(Inevitable)は、テーブルトークRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(D&D)に登場する架空の人造人間である。“避けがたき者”という意味の名を持つ彼らは巨大な機械で形作られた法と秩序が支配する異世界・メカヌスから到来する秩序の執行者であり、刑罰や契約に従わぬ者、良からぬ手段で死を免れようとする者たちを成敗する。イネヴァタブルはその目的に合わせて、マールート(Marut)、コリャルート(Kolyarut)、ゼレフート(Zelekhut)など何種類かのタイプが存在する。
- ^ ジェフ・グラブ『Manual of the Planes』第1版 TSR(1987) ISBN 0-88038-399-2
- ^ ニルヴァーナは『Planescape Campaign Setting』(1994、未訳)にてメカヌスに改名し東洋世界のバックボーンを喪失したが、メカヌスの異名である“機械仕掛けの涅槃境(The Clockwork Nirvana of Mechanus)”にその名残が残る。
- ^ a b デイヴィッド・ヌーナン“Ecology of Inevitable”『Dragon』#341 Paizo Publishing (2006)
- ^ a b c d e f g h スキップ・ウィリアムズ、ジョナサン・トゥイート、モンテ・クック 『ダンジョンズ&ドラゴンズ基本ルールブック3 モンスターマニュアル第3.5版』ホビージャパン (2005) ISBN 4-89425-378-X
- ^ a b c d e Judy Bauer,Christopher Carey,Rob McCreary,Erik Mona『Pathfinder Bestiary 2 』Paizo Publishing (2010) ISBN 978-1601252685
- ^ ロブ・ハインソー、スティーヴン・シューバート『ダンジョンズ&ドラゴンズ第4版基本ルールブック モンスター・マニュアルⅡ』ホビージャパン (2009) ISBN 978-4-89425-980-5
- ^ Wizards RPG Team『Mordenkainen's Tome of Foes』Wizards of the Coast (2018) ISBN 978-0-7869-6624-0 ※邦訳版『モルデンカイネンの敵対者大全』は玩具扱いのためISBNはない
- ^ マシュー・サーネット『呪文大辞典』ホビージャパン(2007) ISBN 978-4894255333
- ^ a b エリック・カーグル、ジェシー・デッカー、ジェームズ・ジェイコブス、エリック・モナ、マット・サーネット、クリス・トンプソン、ジェームズ・ワイアット『Fiend Folio』Wizards of the Coast (2003) ISBN 978-0786927807
- ^ ブルース・コーデル、ジェニファー・クラーク・ウィルクス、J・D・ウィッカー『Sandstorm: Mastering the Perils of Fire and Sand』Wizards of the Coast (2005) ISBN 978-0786936557
- 1 イネヴァタブルとは
- 2 イネヴァタブルの概要
- 3 解説
- 4 各個体の解説
- 5 外部リンク
コリャルート
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コリャルートは「誓いを破るべからず」という使命のもと、取引や宣言を破った者を成敗する。契約は履行されているか、支払いは行われているかなど、人間社会に潜入したコリャルートは事実を徹底的に洗い出し、不実な商人から脱走した兵士まで自発的に契約を破った者を追い詰めて断罪する。契約の内容よりも、契約が履行されているかを重要視するが、筋の通らない契約や、脅されて誓わされた誓いなどは無視する。契約が文書によって交わされていた場合、契約書の写しを携えることも多い。 コリャルートはマールートと同じく古代ギリシア風の鎧を纏っているが、機械仕掛けの部品がむき出しになったよりロボットらしい外見をしている。彼らは人間と同じ等身で、鎧の上に魔術師が纏うローブで身を包み込む。人間社会にいる間は、姿見を変える幻術を用いて人間に成りすます。人間よりずっと重い機械故に動くとガチャガチャという音を立てるが、外套を着込んだ戦士として偽装しているので鎧の音に聞こえる。 コリャルートは戦う前から目標の情報もまた丹念に調べ上げ、十分な対策を講じて戦闘に挑む。彼らが好む戦法は姿隠しの魔法によって目標に気付かれないまま近づき、相手の生命力を奪う能力を宿した一撃によって速やかに葬り去ることである。無用な流血は極力避けるが、罪なき者の迷惑を顧みて任務遂行を躊躇ったり断念したりすることはない。 契約の履行という複雑な判断が要求される使命を達するために、コリャルートはイネヴァタブルとしては饒舌で、各国の社会慣習や各界の社交辞令への深い造詣がある。コリャルートは豊かな社交性と話術を駆使して、情報収集や目標を告発するための論理を構築する。 『呪文大辞典』でコリャルートを召喚すると、空中から機械のパーツが次々と降り注ぎ、その場でコリャルートが組み立てられる。
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