コスト削減策とは? わかりやすく解説

コスト削減策

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 15:47 UTC 版)

バージニア級原子力潜水艦」の記事における「コスト削減策」の解説

冷戦終結後登場したバージニア級には、かつてほどの潤沢な予算振り向けるわけにはいかなくなった。そこで、コスト削減に意が用いられることになった民生品転用 その例の1つ民生品転用COTS: commercial off the shelf)で、純粋に軍用開発されたのではない、一般に使用されている商用民生品導入するというものである民生品中でもコンピューターのような電気製品では、軍用品比べ安価能力良いが、信頼性耐久性には欠けるため、兵器一部として使用する場合交換容易にするなどの保守のための配慮欠かせなくなる。 2017年9月には、バージニア級のコスト削減案の一つとして後述電子光学潜望鏡操作マイクロソフト社製の民生用テレビゲーム機であるXbox 360コントローラー採用する計画がある事が報じられた。現在の潜望鏡制御システムコストは約3.8USドル(約400万円)であるが、XBOXコントローラ採用することによりコストが約1,000分の1の30-40ドルになり、また大柄扱いにくいという声がある現在の制御システム比べて直感的に操作出来る事で訓練期間短縮も可能であるとされる。この制御システム早ければSSN-788から導入される予定伝えられている。 モジュール構造 バージニア級では、船体パーツ交換容易なモジュール構造とすることで、民生品信頼性低さ補っている。また、バージニア級は長期わたって建造予定されており、その途中で装備変更計画されているが、上記様にモジュール構造用いることで能力向上比較簡単に行うことができるとされている。 光ケーブル使用した艦内LANにはオープン・アーキテクチャー採用している。 原子炉長寿命化 また、原子炉核燃料棒の寿命は艦の寿命33年とされる)と等しいものを採用したいままで原子力潜水艦ではおおむね10年ほどで核燃料棒の交換をしなければならず、そのつど艦体を切断して大がかり工事が必要であった。この交換工事コストだけでなく長期間に及ぶため戦力不在埋めるための代艦を確保しなければならず、これらがコスト上昇大きな要因となっていた。 バージニア級も定期的にドック入りを伴う整備不可欠であることに変わりはないが、特にコスト大き核燃料交換工事の必要を事実上なくしたことによりコスト節減期待されている。

※この「コスト削減策」の解説は、「バージニア級原子力潜水艦」の解説の一部です。
「コスト削減策」を含む「バージニア級原子力潜水艦」の記事については、「バージニア級原子力潜水艦」の概要を参照ください。

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