ゲルバートラス橋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 19:18 UTC 版)
2010年(平成22年)2月26日まで大阪府道2号大阪中央環状線の一部(北行き一方通行2車線)として使用されていたこの橋は、1954年(昭和29年)11月1日に全国初の有料橋として開通したものである。 当初、大阪中央環状線建設の一環として、1942年(昭和17年)に木造の仮橋の建設が着工された。戦時中のため、建設資材不足にも見舞われたが、1948年(昭和23年)3月に開通した。しかし、木造ゆえに水害などによる破損を繰り返し、また車両の通行による振動も激しく、荷重・速度制限が設定されることになった。 永久橋の設置が待ち望まれていたが、1952年(昭和27年)に道路整備特別措置法(旧法)が施行されたのを受け、同年9月に有料橋として起工され、建設期間2年2ヶ月、工費3億3000万円(当時)をかけ、全長540メートル、全幅7.5メートル、ゲルバートラス型、8基の橋脚と2基の橋台を擁する橋梁が竣工した。 管理は日本道路公団によってなされ(同公団にとって初の有料橋であった)、淀川左岸に料金所が設けられた。建設した大阪府は、国より借り受けた事業費3億3000万円および維持管理費の全額を1970年(昭和45年)までに償還する計画を立てたが、償還前に買い取り、1964年(昭和39年)3月16日に無料開放した。 開通時の通行料金普通自動車100円 小型自動車70円 軽自動車30円 特殊自動車250円 乗合定期150円 その他250円 原動機付自転車20円 開通当初は往復2車線の対面通行であったが、無料開放後の1965年(昭和40年)に上流側に新たな道路橋(南行き一方通行2車線)が完成したため、北行き一方通行となった。 その後の交通量の増大による著しい老朽化の影響から、架け替えの数年前からは荷重(20トン)・速度制限(40キロメートル毎時)が設定されていた。
※この「ゲルバートラス橋」の解説は、「鳥飼大橋」の解説の一部です。
「ゲルバートラス橋」を含む「鳥飼大橋」の記事については、「鳥飼大橋」の概要を参照ください。
- ゲルバートラス橋のページへのリンク