グレン・シーボーグとは? わかりやすく解説

シーボーグ【Glenn Theodore Seaborg】


グレン・シーボーグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/16 04:56 UTC 版)

Glenn Seaborg
グレン・シーボーグ
グレン・シーボーグ(1964)
生誕 Glenn Theodore Seaborg
(1912-04-19) 1912年4月19日
アメリカ合衆国 ミシガン州
死没 1999年2月25日(1999-02-25)(86歳没)
アメリカ合衆国 カリフォルニア州
国籍 アメリカ合衆国
研究分野 核化学
研究機関 カリフォルニア大学バークレー校
アメリカ原子力委員会
出身校 カリフォルニア大学ロサンゼルス校
カリフォルニア大学バークレー校
博士課程
指導教員
ギルバート・ルイス  
主な受賞歴 ノーベル化学賞(1951)
署名
プロジェクト:人物伝
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ノーベル賞受賞者
受賞年:1951年
受賞部門:ノーベル化学賞
受賞理由:超ウラン元素の発見

グレン・セオドア・シーボーグ: Glenn Theodore Seaborg(英語版)1912年4月19日 - 1999年2月25日 )は、アメリカ化学者物理学者ミシガン州イシュペミング生まれ。カリフォルニア大学バークレー校の研究者。超ウラン元素の合成および研究の功績により、1951年度のノーベル化学賞エドウィン・マクミランとともに受賞した。

小惑星(4856) Seaborgはシーボーグに因んで命名された[1]

業績

加速器を用いて多くの新元素を発見したことで知られる。アクチニウムに始まる元素を「アクチノイド系列」と命名し、この系列に属する元素の大半、すなわちプルトニウム原子番号94)、アメリシウム(95)、キュリウム(96)、バークリウム(97)、カリホルニウム(98)、アインスタイニウム(99)、フェルミウム(100)、メンデレビウム(101)、ノーベリウム(102)の発見に寄与した。

その他にも、マンハッタン計画に参加し、原子爆弾に用いるプルトニウムの分離に関わった。1965年には「安定の島」の存在を提唱した。

シーボーグの名前にちなんで、原子番号106の新元素はシーボーギウムと名づけられ、生存中の人物にちなんで名付けられた初の事例となった。なお、生存中の人物にちなんだ元素名はほかにユーリイ・オガネシアン(1933年生、存命中)の名前にちなむオガネソンがある。1987年にはその功績を称えてグレン・T・シーボーグ・メダルが創設された。

1980年[2][3]卑金属ビスマスへ転換することに成功[4]

受賞歴

脚注

  1. ^ (4856) Seaborg = 1931 TT3 = 1972 TY7 = 1980 RX2 = 1980 TV6 = 1983 LJ = 1984 SD3 = 1991 GU1”. 2022年7月11日閲覧。
  2. ^ Matson, John (2014年1月31日). “Fact or Fiction?: Lead Can Be Turned into Gold”. Scientific American. 2023年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月22日閲覧。
  3. ^ Matthews, Robert (2001年12月2日). “The Philosopher's Stone”. The Daily Telegraph. オリジナルの2023年7月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20230709185021/https://www.telegraph.co.uk/education/4791069/The-Philosophers-Stone.html 2020年9月22日閲覧。 
  4. ^ 金を求めた「錬金術師」の歴史、どのように「化学」は生まれたのか? (3/3)”. ナゾロジー (2021年1月3日). 2025年6月7日閲覧。

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