クリムゾン一族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/25 08:17 UTC 版)
「PEACE MAKER (漫画)」の記事における「クリムゾン一族」の解説
フィリップ・クリムゾン ニコラの祖父。クリムゾン・キングダムの総帥にして世界中に武器を売りさばく死の商人。私設部隊の深紅の処刑人のメンバーからは“親父”や“叔父貴”などと呼ばれている。 強力な予見能力を持ち、その力で他者を巧みにコントロールし、反抗しようとした勢力はことが起こる前に深紅の処刑人に始末させてきた。自身の死をも予見しており、自らの意思を継ぐにふさわしいとして遺言状でコールを後継者として指名していた。 ジェシカ・クリムゾン ニコラの母。元深紅の処刑人で、“サイレントアサシン”の二つ名で知られた暗殺者。幼少時のコニー・レヴィンの命を救いを深紅の処刑人として育てており、彼女には大変慕われていた。 アクアタルカスの国王ハリー・マーコスの護衛を務めるうちに彼と結ばれニコラを身篭った。これをきっかけに深紅の処刑人を引退したが、やがて夫であるマーコスを暗殺したとして捕らえられ処刑された。しかし実際には双子の妹であるアトラの犯行であり、彼女は無実の罪であった。 後に父の予見能力を受け継いでいることが判明し、幼少のニコラに漠然とではあるが予知の一部を教えていた。 コールの過去編に登場した際には高い戦闘能力を見せつけ、当時敵対していたゾラ商会側についていたイアンを圧倒している。 アトラ・クリムゾン ジェシカの双子の妹で、ニコラにとっては叔母に当たる。双子だけあり、ジェシカとはそっくりの容姿をしている。 フィリップに捨てられた母・ケイトの望みである『エルプトンおよびクリムゾン一族の滅亡』を果たすために影で暗躍する。 姉のジェシカが「最強」と称えるほどの暗殺者であり、現在もその能力を有していることを示唆している。過去にグッチという同じ暗殺者仲間の男と関係を持ち、それによって生まれたのが息子のエイドリアンである。 夫であるグッチは既に死亡しており、アトラに殺害されたからであると周囲の人間から思われているが実際はそうフィリップらに仕向けられただけで彼女の眼前で銃撃で殺害されている。やがてエイドリアンを産みクリムゾンからの逃亡生活が始まるが、母の無念を知らずに幸せに暮らしていたジェシカを逆恨みし、ミック・ラザフォードやオディオ・エルプトンと共謀し双子と言う特性を利用してニコラの背中にアースバウンド計画の入れ墨を刻ませ、姉の夫であるマーコスを自身の手で殺害、アトラの思惑通りジェシカは捕らえられ処刑された。 クリムゾンの長となったコール・エマーソンを打倒するべく息子のエイドリアンも参加するG・O・Dへの参加を決める。銃は使わず、得意とする暗殺術で戦う。 エイドリアン・クリムゾン アトラの息子である青年。母親であるアトラの願いをかなえるべく、G・O・Dに参加しコールを倒すことを目標に証書の収集を行っている。ホープとは行動を共にしているがG・O・Dでコールを倒すのは自分である、と強いライバル意識を持っており、襲撃者に手心を加えるホープに批判的である。 決闘では銃は使わず、投げナイフを使用。相手が構える前に複数枚のナイフをすべて急所に当てるなどアトラ譲りの強力な戦闘技術を持ち、通常の戦闘でもナイフ以外の拳銃などの武器も巧みに使いこなす。 ケイト・クリムゾン フィリップの妻で暗殺者。フィリップに反旗を翻しアトラと共に逃亡生活を送るも、既に逃亡を予知していたフィリップの工作によって遅行毒を盛られており、アトラにクリムゾンの滅亡を託して死亡した。
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