クモユニ82形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 20:00 UTC 版)
詳細は「国鉄クモユニ82形電車」を参照 クモユニ82形は、中央東線客車列車の電車化用にモハ72形・クモハ73形を改造して登場した車両である。 800番台 800番台(82800 - 82802。1966年 - 1967年改造)は、中央東線の小断面トンネルに対応するために屋根全体を低くした低屋根車。クモユニ74形に比して郵便室のスペースを大幅に広くし、大型区分棚も設置されている。新旧自動切換装置は当時開発前であり、後年全車改造を受け搭載した(外観上はジャンパ栓の交換(KE58x2をKE70-9に)で識別される)。 0番台 0番台(82000 - 82005。1974年改造)は、篠ノ井線電化による増備車で、この時点で小断面トンネル対応のPS23形パンタグラフの開発により低屋根車とする必要がなくなったため、普通屋根車となっており、パンタグラフ搭載基数も1基となっている。当初は本番台の投入予定はなく、全車荷物車であるクモニ83 0番台の予定であったが、配置予定先からの郵便輸送対応要望で本番台が新規に設計されることとなった。800番台車と異なり車体はクモニ83 0番台を元にし、荷物室の一部を郵便室に変更しただけであるため側面窓配置は大きく異なる。郵便室は郵袋室と区分室が一体であり、区分棚部分に高所の採光窓がないのが特徴的である。新旧自動切換装置を改造当初より搭載している。後年一部車両は50番台同様の両わたり化を実施しているが理由は不明とされる。 他同様改造が外部車両メーカー(富士重工業)に委託されたものが多数である。1974年改造車は、大井工場・長野工場改造分ともに、実際の工事は外部車両メーカー(富士重工業)に委託された。 50番台 50番台(82050, 82051。1974年改造)は、両毛線における郵便荷物車の特殊な運用に対応するため、引き通しを両わたりとした。当初パンタグラフは1基搭載で荷物室側は準備工事であったが、1976年に2基搭載にされた。0番台同様PS23形を搭載する。車体は0番台と同様である。新旧自動切換装置を改造当初より搭載している。 番号の新旧対照は、次のとおり。 クモユニ82800 ← モハ72221 MO クモユニ82801 ← モハ72296 HM クモユニ82802 ← モハ72236 HM クモユニ82000 ← モハ72030 OY クモユニ82001 ← モハ72068 OY クモユニ82002 ← モハ72263 OY クモユニ82003 ← クモハ73060 OY クモユニ82004 ← クモハ73177 OY クモユニ82005 ← モハ72028 NN クモユニ82050 ← クモハ73113 OY クモユニ82051 ← クモハ73241 OY
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