クモユニ74形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 20:00 UTC 版)
詳細は「国鉄クモユニ74形電車」を参照 東海道本線の80系電車が111系に置換えられたため従来使用されていたクモユニ81形の代替としてモハ72形を改造して登場した新性能電車併結対応の形式である。併結形式の違いにより、0番台・100番台・200番台の番台区分がある。新旧自動切換装置は当時開発前であり、後年改造を受け搭載した(外観上はジャンパ栓の交換(KE58x2をKE70-9に)で識別される)が、全車には及ばなかった模様である。また、後年、両毛線、房総方面の運用対応で両わたり化改造を受けた車両も全番台で確認されている。 0番台 1962年 - 1965年に改造された74000 - 74014の15両。111・113系の新性能車とのみ併結可能な仕様で、74011までは大型前照灯を窓下両脇に装備する。74012 - 74014はシールドビーム化されているが取付高さ(153系クハ153形0番台と同じ)は変更がない。 100番台 1964年 - 1965年に改造された74100 - 74107の8両。0番台に加え80系とも併結可能とした。このためブレーキの新旧読替機構を搭載している。中京地区に投入されたが、1968年に74100 - 74102が200番台へ再改造され、1972年には電化完成により房総地区へ転出した。 200番台 1964年(昭和39年) - 1965年(昭和40年)に改造された74200 - 74207の8両。高崎線・東北本線向きで80系・115系と併結可能とした仕様である。100番台同様新旧読替機構のほか、ノッチ戻しと抑速ブレーキに対応した主幹制御器を搭載する。 番号の新旧対照は、次のとおり(ローマ字は改造工場の略号)。 クモユニ74000 ← モハ72115 OY クモユニ74001 ← モハ72081 OY クモユニ74002 ← モハ72239 OY クモユニ74003 ← モハ72155 OY クモユニ74004 ← モハ72208 OY クモユニ74005 ← モハ72129 OY クモユニ74006 ← モハ72005 OF クモユニ74007 ← モハ72083 OF クモユニ74008 ← モハ72032 HM クモユニ74009 ← モハ72003 HM クモユニ74010 ← モハ72009 HM クモユニ74011 ← モハ72093 HM クモユニ74012 ← モハ72256 TT クモユニ74013 ← モハ72228 TT クモユニ74014 ← モハ72052 TT クモユニ74100 ← モハ72060 HM クモユニ74101 ← モハ72046 HM クモユニ74102 ← モハ72029 HM クモユニ74103 ← モハ72226 TT クモユニ74104 ← モハ72040 HB クモユニ74105 ← モハ72135 HB クモユニ74106 ← モハ72023 HB クモユニ74107 ← モハ72267 HB クモユニ74200 ← モハ72013 MO クモユニ74201 ← モハ72095 MO クモユニ74202 ← モハ72019 HB クモユニ74203 ← モハ72177 HB クモユニ74204 ← モハ72140 HB クモユニ74205 ← モハ72294 MO クモユニ74206 ← モハ72055 MO クモユニ74207 ← モハ72116 MO 74211 - 74213は1968年(昭和43年)の100番台からの改造車である。 クモユニ74211 ← クモユニ74100 OF クモユニ74212 ← クモユニ74101 HM クモユニ74213 ← クモユニ74102 OF
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