久目丸【クメマル】(果樹)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第7909号 |
登録年月日 | 2000年 3月 30日 | |
農林水産植物の種類 | かき | |
登録品種の名称及びその読み | 久目丸 よみ:クメマル |
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品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 富山県 | |
品種登録者の住所 | 富山県富山市新総曲輪1番7号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 新山敏昭、大城宗文、松本美枝子、島久雄 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,富山県氷見市の柿栽培園において発見された偶発実生であり,雌花(着生は極稀),雄花及び完全花が着生し,育成地(富山県魚津市)では11月中旬に成熟する受粉樹に適した完全渋柿である。樹姿はかなり直立,樹勢はやや強,発育枝の長さは長,節間長はかなり短,枝梢の太さはやや細,色は灰褐である。葉身の形は楕円,上部の形は細,基部の形は鋭,横断面の形は内巻小,着生角度は横向,葉の大きさは小,葉柄の長さはやや短,太さはやや細である。雄花の大きさは中,花粉の多少はやや多,完全花の大きさはやや小,子房の形は宝珠である。完全花の果実の形は長形~円,縦断面の形は楔,果頂部の形は尖,微突は全果,果実横断面の形は円,斜線溝,側溝,蒂部の皺及び果皮の亀甲紋は無,果粉の多少は中,蒂窪平面の形は正方形~正円形,側面の形は凹U,果梗の長さはやや短,太さはやや細,果心の形は長三角,太さはかなり細,果実の大きさはかなり小,果皮の色は黄橙,光沢はやや良,果実の座の有無は無,条紋の発生程度は多,蒂の全形は基太肩平細長,長短はかなり細長,大きさは小,先端の形は中尖,果実に対する姿勢は横向~斜向である。果肉の色は黄,褐斑の大きさは無,果肉の粗密はかなり粗,子室数は8,種子数は1~2,種子の形は長形,長短は長,厚さは中,種子の色は褐,大きさは中である。発芽期及び雄花の開花期は中,成熟期は晩で育成地においては11月中旬,花性は雌花雄花完全花,甘渋性は完全渋,果頂裂果性及び蒂隙性は無である。「禅寺丸」と比較して,花性が雌花雄花完全花であること,甘渋性が完全渋であること等で,「久保型帯仕」と比較して,樹姿が立つこと,果実の座がないこと,甘渋性が完全渋であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,平成2年に富山県農業技術センター果樹試験場(魚津市)が同県内から雄花の着生する系統を収集し同場において高接ぎ,5年に選抜,以後,偶発実生であることを確認するとともに特性の調査を行いながら増殖を行い,7年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお,出願時の名称は「カキ富山1号」であった。 |
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