クハ480形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 11:57 UTC 版)
クハ480-3貫通扉埋込み改造前 1985年の「くろしお」増発には経費節減のため新幹線開業などで余剰となった本系列の転用が決定したが、4両と短編成のため制御車不足が問題となった。これにはサハ481・489形を種車にMG・CPは未搭載とした制御車化改造での対応となり、1984年 - 1985年に長野・広島・幡生の各工場と新津車両管理所(→新津車両製作所→現・総合車両製作所新津事業所)での施工により落成した形式である。 運転台はクハ481形200番台に準じた貫通型とされたが、分割・併合運転を頻繁に行うため一枚貫通扉の簡単な構造とした。 貫通幌があるクハ481形200番台との正面併結が前提であるため貫通幌設置時の美観を考慮しない構造である。 落成当初、貫通扉特急マークは標準的な立体型の物を一部車両は装着したが、貫通路構成時に通行に支障を来たすため短期間で平面型の物に交換された。 サハ489形からの改造車はAU12形冷房装置搭載の初期車であり同時にCPを撤去。 1986年に「くろしお」が381系電車に再度統一されることになり、全11両のうち1 - 4・7・9 - 11が「みどり」「にちりん」用として南福岡電車区へ、5・6・8が「北近畿」用として福知山運転所(現・福知山電車区)へ転出した。 南福岡転出の8両は車体改修時に貫通扉埋込みならびに立体型特急マークの装着などの改造が施工されたが、2000年までに全車廃車された。 改造施工後の画像は#JR九州改修車を参照 福知山転出の3両は寒冷地対策ならびにMG・CP搭載を施工した上で1986年に8・6がクハ481-801・802へ、1987年に5がクハ481-851へ改造。1991年に金沢運転所へ転出した801を除き、交流機器使用停止措置を施工されクハ183形へ再改造された。 クハ480形改造一覧種車 サハ48112 13 14 15 16 17 18 19 サハ489↓ 201 204 252 クハ4801 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 冷房装置AU12 AU13E AU12 改造施工工場広島 長野 幡生 新津 広島 幡生 長野 備考 種車サハ489-201・204はサハ489-1・4にCP搭載を施工した改造車 種車サハ489-252はサハ481-2→サハ489-52→サハ489-252への改造履歴あり 以後は以下の改造を実施 5→クハ481-851→クハ183-851 6→クハ481-802→クハ183-801 8→クハ481-801
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