キーブレード戦争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 09:59 UTC 版)
「キングダム ハーツ シリーズ」の記事における「キーブレード戦争」の解説
伝説に残る、キーブレードの使い手同士が繰り広げた戦争。かつて世界を隔てる壁はなく世界中に光が溢れており、それは目に見えないキングダムハーツの恩恵だと信じられてきた。しかし、大いなる光の心キングダムハーツを手に入れようと複数の勢力同士による光の奪い合いが始まり、人々の心に闇が生まれた。キングダムハーツを奪おうとした者たちは、キングダムハーツと対を成すように存在していたχ(キー)ブレードを模したキーブレードを造り出し、キーブレードを光を守るために使い始めた者たちと対立して戦火は拡大し、戦いに参加していなかった世界も巻き込んでいき、その結果ほとんどのキーブレード使いが命を落とした。さらにχブレードは砕け、キングダムハーツも闇に飲まれたことで全ての世界は闇に覆われてしまった。その後、子供たちの心の光から今の世界が誕生し、その光は「7つの純粋な光の心」となった。その影響で、砕けたχブレードの欠片は「7つの純粋な光の意思と13の純粋な闇の意志」となった。χブレードからわかれた光の数が7つなのは純粋な光の心を守護するためである。キングダムハーツが闇に飲まれたことにより、元々一つであった世界はバラバラになり、二度とこのような争いが起こることのないよう壁によって隔てられた。現在の光の世界の多くに闇の存在がはびこっているのも、キングダムハーツが闇に飲まれていることの影響である。そして、世界に存在する「7つの純粋な光の心」を集めて「人の心のキーブレード」を造り出さなければ、キングダムハーツに近付くことはできなくなった。これがマスター・ゼアノートとイェン・シッドが語ったキーブレード戦争の言い伝えである。 カイリの祖母がカイリに聞かせていたおとぎ話はこれと類似している点が多く、別の形でのキーブレード戦争の伝承とも考えられる。また、マスター・ゼアノートが「キーブレード戦争を再来させれば世界を再編できるのではないか」と語っていたように、この伝承は現在判明している部分の他に様々な仮説が推測されるが、その詳細に関しては明確な記録が少ないため、現時点では不明である点が多い。 キーブレード戦争の戦場となった荒野には、未だにおびただしい数のキーブレードが見渡す限り突き刺さったままとなっている。まるで彼らキーブレード使いの眠りを守るかのような光景から、その地は後に「キーブレード墓場」と呼ばれるようになった。 『3D』にて復活を果たしたマスター・ゼアノートは、さほど遠くない未来において、自身を含めた「13の純粋な闇の意志(または「13人の闇の探求者)」及び「真のXIII機関」)」と、キーブレード使いであるソラ達「7つの純粋な光の意思(または「7人の光の守護者」)」が揃い、「χブレードの誕生」と「キーブレード戦争の再来」が起こるであろうと予言している。 『χ』で明かされた所によると、疑心暗鬼に陥った予知者達のいざこざと、そこに端を発したキーブレード使い達のユニオン間の諍いやルクス回収の激化が戦争勃発の原因であった。この際にキーブレード使いの殆どは命を落としたが、ダンデライオンとして選別されていた一部のキーブレード使いと、それを取りまとめる5人のユニオンリーダーは別の世界に移動しており、戦争を生き延びている。更に『χ』の主人公も戦争に参加したものの救出されている。これ以降、予知者達は姿を消し、伝承の通り世界はバラバラに分離した。但し、これまで語られていたキングダムハーツやχブレードに関しては『χ』作中では詳しく触れられていない。 『Uχ』では、実はこの戦争の原因となった予知者達の不和も、予知書のロストページを利用したマスター・オブ・マスターの計略であり、負の感情を高める事で始祖の闇13体の7体を予知者達に宿らせる為だった。そしてそれもまた、始祖の闇を倒すための布石であった。
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