キエフ総主教庁の創設とは? わかりやすく解説

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キエフ総主教庁の創設

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/21 08:58 UTC 版)

フィラレート (キエフ総主教)」の記事における「キエフ総主教庁の創設」の解説

1991年8月24日ウクライナソビエト連邦からの独立宣言すると、ウクライナ正教会教会会議(a national Sobor)が11月1日から3日にかけて行われた。この教会会議では、投票権委任されメンバー、(これにはウクライナ正教会全ての主教聖職者加えて教区信者代表、および各修道院神学校代表者認められ修道士などが含まれていた)は満場一致で、これ以降ウクライナ正教会独立正教会として活動するという決議採択した。またこれとは別にフィラレート府主教首座主教となることを希望するという決議満場一致支持された。 1992年3月から4月にかけて、ロシア正教会主教会議がたった一つ議題のために招集された。ウクライナ正教会が4か月前に通過させた教会会議決議をどう考えるべきかについて、である。しかしこの議題自体議論されることなくフィラレート辞任要求突きつけられた。会議2日目フィラレートウクライナ正教会シノドに対して府主教辞任申し出ることに同意しロシア正教会シノドは以下の決議採択した: 「主教会議は、教会平安のため、次回ウクライナ正教会主教会議に於いてフィラレート府主教ウクライナ首座主教の任を解かれるよう自ら辞任願を出すという、キエフおよび全ルーシ・ウクライナ府主教フィラレート聖下による声明評価するフィラレート府主教立場理解して主教会議彼に対してこれまでのキエフ管轄する主教Archbishop of the See of Kyivとしての奉仕感謝表しウクライナ正教会における別の聖堂主教なられるよう祝福する。」 しかし、フィラレートキエフに戻ると、先の辞任承諾撤回する4月14日フィラレート府主教記者会見開いてモスクワロシア正教会聖シノドに於いて直接およびFSB職員による強迫による不当な圧力受けた申し立てたFSB職員会議同席していた、とフィラレート語ったフィラレートは、自分辞任は「教会平安をもたらさず、信者意思背き教会法にも反することになるであろう」という見地から、辞任撤回する表明したこの後ほどなくロシア正教会は、教会分裂とみられる状態が生じる事が不可避となったことで、これに対抗するための聖シノド立ち上げるよう援助し、これは1992年5月ハルキウ実現した。こちらのシノド主教たちは、ロシア正教会主教、ヴォロディームィル・サボダンをキエフ府主教選びモスクワから ウクライナ正教会としての承認受けた1992年6月25日フィラレート府主教忠実な主教たちは、ウクライナ独立正教会 (ウクライナ近年復活したもう一つ教会)のグループ合同教会会議開催した代表者たちは、二つグループ統合してウクライナ正教会・キエフ総主教庁Ukrainian Orthodox Church - Kyiv Patriarchate - UOC-KP)となし、ムスティスラウを総主教していただくこととなった1993年にムスティスラウ総主教死去すると、この教会はヴォロディームィル総主教引き継がれ1995年7月、ヴォロディームィル総主教死去により、フィラレートが160対5でウクライナ正教会・キエフ総主教庁総主教選出された。 フィラレート総主教は、自身教会ウクライナ唯一の民族教会するべく先頭立って努力した結果として2018年12月新生ウクライナ正教会 (2018年設立)」が発足する運びとなったが、自身退任することとなった

※この「キエフ総主教庁の創設」の解説は、「フィラレート (キエフ総主教)」の解説の一部です。
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