キエフ電気輸送工場製車両
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/27 06:51 UTC 版)
「MTV-82」の記事における「キエフ電気輸送工場製車両」の解説
キエフに工場を構えていたキエフ電気輸送工場(Киевский завод электротранспорта)では、1950年代から1960年代までMTV-82の車体構造や電気機器を基にした路面電車車両が多数製造され、キエフ市電を始めとする各地の路線で1980年代まで使用された。 KTV-55(КТВ-55) - ループ線が存在する路線向けに製造された片運転台式の電動車。1955年から17両が製造され、うち7両は旧型車両の台枠を流用して作られた。 KTP-55(КТП-55) - KTV-55と同時に製造された付随車。KTV-55に加えてMTV-82との連結運転も前提に設計された。1955年以降約100両が生産され、大半の車両はキエフ市電に導入された。 KTV-56(КТВ-56)、KTP-56(КТП-56) - 1956年に1両づつ試作された2軸車。試験運転で良好な成績を記録しながらも量産は行われなかった。 KTV-57(КТВ-57) - ループ線が存在しない系統向けに設計された両運転台式の電動車。旧型車両や火災で焼失したKTV-55の台枠を用いて1955年 - 1959年、1965年 - 1968年に81両が作られた。製造当初はKTV-55-2と言う形式名であったが、1957年に変更されている。 KTV-59(КТВ-59)、KTP-59(КТП-59) - 1959年以降製造されたKTV-55とKTP-55は側窓がバス窓から1段下降窓に変更され、形式名も改められた。
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