カーネル像と日本の文化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 15:09 UTC 版)
「カーネル・サンダース」の記事における「カーネル像と日本の文化」の解説
カーネル像へは、季節行事に応じた扮装を施すことがある。日本全国の店舗で一斉に行われるのは年末のサンタクロース衣装の装着である(日本法人では「サンタクロース・カーネル」の語を用いている)。このほかの扮装は各店舗ごとの判断で行われており、3月の男雛姿(お内裏カーネル)や5月の武者姿(武者カーネル)などは広く行われている(これらは80年代半ばから各店舗の自主的なイベントとして始まったもので、2000年頃から本社が希望する店舗に衣装キットを配布している)。店舗が所在する地域のスポーツチームのユニフォームを着せるなど、地域の特性に合わせた扮装が工夫されているが、秋葉原店でメイド服を着せたところ、日本法人の要請で中止されたことがある。 「小さく前へ倣え」のようなポーズから、客が入店の際手に何かを持たせることもあり、雨の日には傘がかけられていたり、弓道の弓や釣竿、地域によってはスキーまで持たされていることがある。店頭に置かれた立像には悪戯も多発し、立像が「誘拐」されて街頭や個人宅の庭先などに置き去りにされたりするケースもあるという。眼鏡やステッキといった部品単位で盗難される被害も多発したため、カーネル像の部品は固定され、像そのものもボルトやチェーンで固定されるようになった。 店頭のカーネル像が被害に遭い、都市伝説と化したものに「カーネル・サンダースの呪い」がある。1985年、阪神タイガースのリーグ優勝時に、道頓堀店のカーネル像は阪神ファンによって道頓堀川に投げ込まれたまま行方が分からなくなった。以後長らく阪神が低迷したのはその呪いというものである。事件後、道頓堀店から一旦カーネル像は姿を消し1992年に復活したものの、同店は1998年に閉店している。当該の像は2009年に道頓堀川で発見されて日本法人に返還され、1985年当時に同球団の監督をしていた吉田義男も「歴史が終わったな」とコメントした。日本法人は「おかえり! カーネル」と命名し、2010年3月19日より阪神の本拠地である阪神甲子園球場最寄りの店舗である阪神甲子園店の店内で保存展示していた。2013年3月からは日本KFCホールディングス社本社内に展示され、その後、2017年に本社が横浜へと移転したタイミングで日本KFCホールディングス社関西オフィスへと移されている。
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