カニ24形100番台
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 13:38 UTC 版)
「国鉄24系客車」の記事における「カニ24形100番台」の解説
「あさかぜ」・「瀬戸」・「安芸」の24系25形化により増備されたグループで、1977年と1980年に新潟鐵工所と富士重工業で16両(101 - 116) が製造された。基本構造は0番台と同様だが、東京発着の荷物取扱量増加に伴い荷物室の荷重が5 tに変更されたため、車体長が1 m伸びて19.5 mになっている。後位妻面も非貫通から切妻型貫通式に変更となり、荷物室屋根部分も普通屋根に変更されている。また、車両の両側への給電が可能な構造になった。台車はTR66C形に変更された。 国鉄時代は品川・向日町・下関に配置され、東京・関西 - 九州方面の寝台特急に投入された。とくに品川受け持ちの「あさかぜ」1・4号は原則的に100番台が充当され、下関配置車も全車が100番台であった。1982年11月ダイヤ改正では113-116の4両が向日町→秋田へ転属となり、旧「鳥海」の担っていた新潟地区への急行荷物輸送を引き継いだ後任列車「出羽」、同様に山形駅以北への荷物輸送を担っていた「津軽」1往復を格上げする形で増発された「あけぼの」1・6号は100番台の限定運用とされた。後に下関所属車についてはスハ25登場により宮原へ、また品川所属車は「あさかぜ」廃止および運用持ち替えにより尾久・青森へ順次移動となった。JR化後の1990年には2両が500番台へ改造されているが、うち1両(カニ24 510)はカヤ27形へ再改造された。 2015年4月時点で4両(102・109・112・116)が青森に在籍していたが、2015年11月までに全て廃車されている。かつては「あけぼの」や「日本海」などに使用されていた。また、宮原所属車は一部「トワイライトエクスプレス」に使用された。
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