カナ転写と発音の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 03:43 UTC 版)
カタカナに現代ギリシア語を転写するとき、θ は主にサ行で表記・発音(θα を「サ」、θι を「シ」など)されている。 同様に、δ は主にザ行で表記されている。 現代ギリシア語では、同じ子音字が2度重ねて綴られても1文字のように発音される(長子音とならない、ただしキプロスとポントスの方言では長子音は残存している)ので、そこに日本語の「ッ」や「ン」を使う必要はない。たとえば、τέσσερα は「テセラ」であり、「テッセラ」とは読まれない。κόμμαは「コマ」であり、「コンマ」とは読まれない。 多くの場合、現代ギリシア語のアクセントは長音記号「ー」で表されているが、ギリシア語のアクセントは強勢を示すものであり、長母音を示さない。たとえば、Μαρία は「マリーア」のように伸ばすより「マリア」のように強く読むほうがいい。「マリーア」では、 Μαρίια に近くなってしまう。 ただし、テッサロニキのような古来の地名などは古代ギリシア語の発音に則って転写する。
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