オペラ、カンタータ、劇付随音楽
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「クロード・ドビュッシー」の記事における「オペラ、カンタータ、劇付随音楽」の解説
『ペレアスとメリザンド』 (Pelléas et Mélisande) - 1893年 - 1895年、1901年 - 1902年5幕15場のオペラ。メーテルランクの戯曲『ペレアスとメリザンド』をそのまま台本にしたもの。ワグネリズムの対極にある作品。完成したオペラはこの1作品のみ。 音楽劇『聖セバスティアンの殉教』 (Le martyr de St. Sébastien ガブリエーレ・ダンヌンツィオ) - 1911年全曲は5幕の神秘劇。非常に大きなもので、編曲したものが演奏されることが多い。オーケストレーションにアンドレ・カプレの協力を得て完成。 『拳闘士』 (Cantate 'Le gladiateur') - 1883年カンタータ。ローマ大賞二席受賞曲。 『放蕩息子』 (L'Enfant Prodigue) - 1884年、1906年 - 1908年改訂カンタータ。ローマ大賞受賞曲。 『リア王』 (King Lear) - 1904年劇付随音楽。本来は7部からなるものであったが、作曲されたものは2曲のみである。 ファンファーレ (Fanfare) リア王の眠り (Le sommeil de Lear) 『森のディアヌ』 (Diane au bois) - 1884年 - 1886年カンタータ。破棄され、一部のみ現存。ローマ大賞応募曲。 『ロドリーグとシメーヌ(英語版)(Rodrigue et Chimène)』 - 1890年 - 1893年未完のオペラ。エル・シッド伝説を題材としたカチュール・マンデスの4幕5場の台本による。作曲は第1幕・第3幕のショート・スコアと第2幕のピアノ伴奏譜が残る。リチャード・ランガム・スミス (Richard Langham Smith) による補筆をエディソン・デニソフが管弦楽化、1993年にリヨン歌劇場で初演。 『鐘楼の悪魔(英語版)』(Le diable dans le beffroi) - 1902年 - 1903年未完のオペラ。エドガー・アラン・ポーの同名小説により作曲者が2幕3場の台本を作成したが、作曲は1幕分のスケッチのみ。一部が『ムジカ』誌の作曲者当ての匿名コンクールに掲載された『コンクールのための小品』に転用。 『アッシャー家の崩壊』 (La chute de la maison Usher) - 1908年 - 1918年未完のオペラ。エドガー・アラン・ポーの同名小説をもとにしたもの。作者自身による2幕の台本は完成したが、作曲は全曲の半分ほどに終わる(楽譜は作曲者の死後、妻が関係者に配ったため散逸)。フアン・アジェンデ=ブリン(英語版)が補完して、1977年に上演。その後、散逸していたスケッチを元にロバート・オーリッジ(英語版)が復元・補筆し、2006年にブレゲンツ音楽祭で上演。
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