オオミドリシジミ
大緑小灰蝶
オオミドリシジミ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 07:49 UTC 版)
オオミドリシジミ | ||||||||||||||||||||||||
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オス(上)、メス(下)
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Favonius orientalis (Murray, 1875), |
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和名 | ||||||||||||||||||||||||
オオミドリシジミ (大緑小灰蝶) |
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英名 | ||||||||||||||||||||||||
The Oriental Hairstreak |
オオミドリシジミ(大緑小灰蝶、Favonius orientalis)は、チョウ目(鱗翅目)シジミチョウ科ミドリシジミ亜科に属するチョウの一つ。
概要
ミドリシジミとよく似るが、属は違い少し離れた存在。翅裏は全体的に白っぽく、褐色と白の帯が前後の翅にわたってかかる。後翅肛角の橙斑は2つに分離し、前縁側のそれは黒斑が付いて目玉模様のようになる。尾状突起はやや長い。
形態的にはエゾミドリ・ジョウザンミドリ・ハヤシミドリに類似する。その他にもクロミドリ、ウラジロ、ヒロオビが、同じファボニウス(Favonius)属に分類され、雄の翅表が青緑に輝く一群を形づくる(クロミドリだけは緑色ではない)。
成虫は6~7月ごろ発生(寒冷地では7月以降)し、雄は朝方活発にテリトリーを張り活動する。ミドリシジミ類では比較的低山地にも産する種で、乾燥気味の落葉広葉樹林帯などに見られるが、あまり多くはない。
卵で越冬する。卵は枝上に数個まとめて産みつける。食樹はブナ科のコナラ・クヌギ・ナラガシワ・カシワ・ミズナラなど。
分布
主要四島に分布するが、九州では内陸部のみ。
関連項目
参考文献
- 牧林功解説、青山潤三写真 『日本の蝶』成美堂出版〈ポケット図鑑〉、1994年。ISBN 4-415-08045-6。
- 日本環境動物昆虫学会編 編 『チョウの調べ方』今井長兵衛・石井実監修、文教出版、1998年。 ISBN 4938489112。 OCLC 170389984。
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