ハヤシミドリシジミとは? わかりやすく解説

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ハヤシミドリシジミ

和名:ハヤシミドリシジミ
学名Favonius ultramarinus
    チョウ目シジミチョウ科
分布北海道本州九州
 
写真(上):ハヤシミドリシジミ雄
写真(下):ハヤシミドリシジミ雌
説明
高原カシワ疎林多く生息する食樹ブナ科カシワ。本種に限らずカシワ食樹とする種では,生息地伐採されることが多いため,カシワ保護急務である。卵で越冬する成虫は年1回,6〜7月出現し早朝夕刻活動するオス占有活動を行う。クリオカトラノオなどをよく訪花する。卵は,近く樹幹など様々な部位産まれる
ハヤシミドリシジミ雄

ハヤシミドリシジミ雌


ハヤシミドリシジミ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/12/29 10:51 UTC 版)

ハヤシミドリシジミ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: 鱗翅目 Lepidoptera
: シジミチョウ科 Lycaenidae
亜科 : ミドリシジミ亜科 Theclinae
: オオミドリシジミ属 Favonius
: ハヤシミドリシジミ F. ultramarinus
学名
Favonius ultramarinus
(Fixen, 1887)
和名
ハヤシミドリシジミ
英名
The Hayashi Hairstreak
亜種
  • F. u. borealis
    (Murayama)
  • F. u. hayashii
    (Shirozu)

ハヤシミドリシジミ(林緑小灰蝶 Favonius ultramarinus)は、チョウ目(鱗翅目)シジミチョウ科ミドリシジミ亜科に属するチョウの一つ。

目次

形態

ミドリシジミ類の中でもオスの翅表が青緑色になる一群の一種。オオミドリシジミ属の他種、とくにヒロオビミドリシジミと似通っており、実際戦後までヒロオビミドリシジミは本種と混同されていた。後翅の赤斑がクロミドリシジミのようにつながること、翅裏の白帯の内側にある暗色帯がやや細いことなどで判別できる。尾状突起はジョウザンミドリシジミのように長い。

生態

成虫は、年に1回、6月中旬から7月中旬に発生する。卵で越冬する。ゼフィルスの仲間はブナ科を広範囲に食べるが、本種はほぼカシワしか食べない。食樹の制約から分布は内陸になるが、山地性、高所性はあまり示さない。占有飛翔は早朝と夕方の2回行われる。

分布

国内では北海道東北から北陸にかけて、中国山地大分県など。淡路島四国にはいない。

国外では中国東北部、朝鮮半島に分布している。

関連項目

参考文献

  • 牧林功解説・青山潤三写真 『日本の蝶』 成美堂出版〈ポケット図鑑〉、1994年ISBN 4-415-08045-6
  • 『チョウの調べ方』 日本環境動物昆虫学会編、今井長兵衛・石井実監修、文教出版1998年ISBN 4938489112OCLC 170389984

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